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システムズのマイグレーションコラム

Vol.11 社内システムのクラウド化を考える

2016.02.23

進む社内ITシステムのクラウド化

業務処理のためのITシステムの利用は、多くの分野で一般的となっています。企業内ITシステムには、これまでメインフレームが、その後はオープンシステムが用いられてきました。さらに、インターネットの普及と共に登場したクラウドサービスが、新しい可能性をもたらしています。社内ITシステムのクラウド化は、企業内の業務システムをネットワーク上のサーバーに置き換えるという形で実現します。企業内で運用されていたメインフレームやオープンシステムを、ネットワークを利用してクラウドサーバーに接続することで、同様の業務処理を外部から利用できるようになります。従来システムに限界を感じていた企業からの関心が高まっています。

費用や安定性に期待

社内で運用されているシステムをクラウド化するメリットとして、まず費用負担が小さいという点が挙げられます。段階的にシステムを導入していくことも可能であり、イニシャルコストの負担が軽減できます。また、レンタルで柔軟な利用が可能なため、状況に応じて規模をコントロールできる点もメリットです。ビジネスの変化に対し敏感に追随していくことが求められている中、クラウド化は、必要に応じたシステム利用の大きなきっかけになります。さらに、サーバーの安定度が高まっているという点もまた、クラウドサービス選択の大きな理由になるでしょう。インターネット業界には多くの技術者や資金が集まり、急激に進化しています。その結果、サーバーの安定動作性もメインフレームに近づきつつあるのです。

移行やセキュリティの課題も

そのメリットが高く評価されているクラウド化ですが、セキュリティに関する課題もあります。ネットワークを介してデータを送受信し、また、仮想化技術により一つのサーバーを共有して利用する場合、情報漏洩などのリスクがあります。また、従来のシステムからの移行作業も必要となり、新旧システムの整合性をとるための準備を行わなければなりません。クラウドサービスへの移行については、期間や費用などを含め、専門プロバイダに一度相談して、メリット・デメリットを把握しておくとよいでしょう。

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