レガシーシステム再構築の選択肢の一つ『マイグレーション』に関するセミナーや展示会などシステムズのイベントをご案内。

第2回
「レガシー侍 情報交換会 MeetUP2」
を開催

システムズは、2月13日(火)にオフラインイベント「第２回 レガシー侍 情報交換会 MeetUP2」を開催しました。

当社が立ち上げた人材コミュニティ「レガシー侍」は、老朽化・複雑化が進むレガシーIT環境に精通したエンジニアや、そのOBの方々の経験や知見を持ち寄り、DX実現の障壁の解消に向け、レガシーITに関するナレッジやノウハウを共有・伝承し「日本のITを最後尾から支えていく」ことを目指しています。2023年3月には、第1回オフラインイベントMeetUPを開催しましたが、この交流会の盛況を受け、講演、事例紹介、メンバー同士の歓談・交流タイムなどを設けた2回目の「レガシー侍 情報交換会 MeetUP2」を企画したものです。

受付時刻から間もなく会場は参加者で満席となり、システムズ側からの冒頭の挨拶の後、プログラムをスタートしました。最初のセッションは、「ITトレンドとしてのレガシーシステムの現在」と題し、システムズのマーケティング担当者やマイグレーション担当エンジニアなどがそれぞれのパートを受け持ち、交代しながらプレゼンテーションを行いました。まずは、マーケティングの視点から、国内IT市場や企業のIT投資の現状と見通し、オンプレミスからクラウドへの流れ、DXの影響などレガシーシステムの現状、2023年のレガシー関連ITニュース154記事に見るマイグレーションの動向、といったデータに基づいた解説を行いました。

続いて、エンジニアの視点から、レガシーマイグレーション事例として、西日本の物流業でホストマシンが40年稼働している企業におけるクラウド移行事例の概要を紹介、このプロジェクトでレガシー侍がどういった活躍をしたか、について解説しました。

2つめのセッションは、ゲスト講師にアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社　パートナー技術統括本部 パートナー技術開発部 パートナーソリューションアーキテクトの卯月裕貴氏をお招きし、「AWSクラウド移行と最新トレンド」という演題で講演いただきました。

卯月氏は、冒頭、Amazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業」であるというミッションについて強調した後、2006年から他社に先駆けてクラウドサービスを提供し、245の国と地域、世界数百万、日本では数十万以上の顧客を持つAWSの概要を紹介しました。続いて、「AWSが考えるクラウド移行とマイグレーションのポイント」というテーマで、AWS移行のベストプラクティスや、移行パターンなどについて説明した後、AWSメインフレームモダナイゼーションについても触れ、既存システムのビジネス課題を解決するサービス群の紹介のほか、昨年ラスベガスで開催された「AWS re:Invent 2023」におけるメインフレームモダナイゼーション関連のアナウンスについてもトピックスとして紹介しました。

最後に「コード生成における生成AIの活用」というテーマに移り、AWSの生成AIの技術スタックを解説した後、業務用に設計されたユーザ専用の生成系AIアシスタント「Amazon Q」についてデモを交えて紹介し、このセッションを終了しました。

3つめのセッションでは、「レガシー侍がみた生成AI」をテーマにしたディスカッションと意見交換を行いました。

まず、システムズから、最初のセッションで取り上げたITニュース254記事の傾向について、生成AIを活用したことにより、人によるカテゴリ分類や分析の場合、推定214分かかる作業がわずか5分で実現できたことをデモを見せながら説明しました。また、この生成AIをプログラミング言語の異言語変換に活用する上でのステップ(仮説)と検証などについて紹介しました。

システムズ側の発表に関して、参加者からの意見もいくつか頂戴しました。レガシー侍のキーマンの1人でもある岡本健二氏も登壇し、作業手順の中にいかにAIを道具として用いるかがポイントだとコメントしました。

すべてのセッション終了後は、飲み物と軽食を用意しての懇親会が行われ、参加者が互いに交流する貴重な時間となりました。

レガシーシステムに関する知識や運用経験の豊富なベテランから、若手技術者までが和気藹々とした雰囲気の中で交流できた1日となりました。「レガシー侍」コミュニティに参加することで、レガシーシステムの運用や課題に関する情報交換ができます。システムズでは、引き続きオンライン／オフラインの交流機会を設けていく予定です。入会やお問い合わせはシステムズ担当者までご連絡ください。

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