マイグレーション事例 > 脱・汎用機と異言語マイグレーション|Q言語からCOBOLへの変換移行
国際特許を取得した独自のレガシーシステム移行技法と、長年の経験で培われた移行技術・ノウハウを活かしたシステムズのマイグレーションは、豊富なOSやプラットフォーム、開発言語の非互換を解消するレガシーシステム移行実績を有しています。
脱汎用機を行いながらTCO削減も実現した
Q言語からCOBOLへの異言語変換
異言語マイグレーションとは、移行対象アプリ資産の開発言語が、移行元と移行先で異なる場合において、変換移行を実現するマイグレーションを意味します。
大手建設業H社では、受注・債権・販売管理・生産管理・経理システムとして、複数の4GLを使用した大規模なバッチ/オンラインシステムを運用し、サブシステム毎に縦割りの保守・運用体制を敷いていました。
今回のマイグレーションの目的は
・トータルランニングコスト削減=脱汎用機を志向
・Q言語からの脱却(将来的にも使えるCOBOL環境へ移行)
です。H社の脱汎用機志向は今回初めてのものではなく、既に二度、パッケージ導入やスクラッチ開発などにトライしてきてきましたが、いずれも成功には至りませんでした。三度めの今回、マイグレーションを選択することにより汎用機撤廃を実現できたものです。
大規模なシステムのため、移行は複数のベンダが担当しましたが、システムズは、Q言語から変換移行だけでなく、マイグレーションプロジェクト全体のマネジメントにも参画しました。サブシステム毎にプロジェクトリーダを配置し、顧客と連携を取りながらサブシステム毎に発生する課題をプロジェクト横断的に管理し、特にテストフェーズでプロジェクト全体の効率化を進めました。また、移行フェーズを業務単位に分割してリスク分散を図りました。プロジェクト体制はピーク時(比較検証テスト期間)、50人/月で、2012年1月に本番稼動を実現しています。
変換ツールに依存するマイグレーションではなく、お客様のソールコードの解析・変換設計などの上流工程の手法確立・標準化により、あらゆるプログラミング言語の変換に対応可能なアプローチを構築いたしました。
少数派の4GLなど、マイグレーションの事例も以下のように対応しています。
今回のマイグレーションによって、かねてからの要望であった脱汎用機が実現できたのはもちろん、TCO削減や性能向上も実現しました。主な効果は次のとおりです。
・汎用機(ハード費用)コスト削減
・保守・運用要員費用の削減 → 保守・運用要員の一部は業務改善体制に異動
・処理性能向上 : 夜間バッチ処理時間の大幅な短縮。月次処理で4〜5時間の短縮を実現
・拡張性の向上 : HULFT伝送方式で外部システムとの連携方式を統一
・Q言語 to COBOL(バッチ) 異言語変換
・脱 汎用機によるTCO削減
・マイグレーション プロジェクト マネジメント