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マイグレーションのことなら岡本名人に訊いてみよう!

岡本名人

Q&Aでわかるマイグレーションのすべて

マイグレーションのことなら
岡本名人に訊いてみよう!

マイグレーションってよくわからない・・・
マイグレーションって不安・・・
どうやって進めればいいんだろう・・・?
失敗も多いって聞くけれど・・・

マイグレーションに関する皆様の疑問に、
弊社一番のマイグレーションのエキスパート、
岡本健二がお答えするコーナーです。


概要/検討

「マイグレーション」というと「プログラム変換」がクローズアップされますが、実際にはシステム開発の要求定義や仕様設計にあたる調査分析、移行設計から順次実施していきます。

Q1
マイグレーションの作業工程とは、どのようなものですか?
岡本名人 大きく、
(1) 移行性検証(棚卸、調査・分析、移行計画作成)
(2) 移行作業(変換、比較検証テスト)
(3) テスト(結合テスト、総合テスト)
といった工程で進められます。
Q2
「移行性検証」とは耳慣れない言葉ですが、何ですか?
岡本名人

狙いどおりのマイグレーションを成功させるには、対象資産の棚卸しにより既存システムの問題点を洗い出すことが大切です。当社の「移行性検証サービス」は、対象となる資産・課題や移行方針の明確化を図り、費用見積の詳細化を行うものです。これによりシステムの現状が把握でき、移行コストの削減やリスクの事前把握、最適な移行方式の選択などが可能となります。対象資産の確定、リスク管理、プロジェクト計画の策定を実施し、図のような作業を進めることで、「計画」、「ツール」、「作業手順」、「生産性」を確保します。

マイグレーション上流工程の作業フロー

図 マイグレーション上流工程の作業フロー

Q3
以前マイグレーションを検討した際に、費用を調べたことがあるのですが、ソリューションプロバイダによって随分と異なるようです。どうして費用が違うのですか?
岡本名人 当社のマイグレーションは、移行計画から移行設計、変換移行、テスト検証、本番切替えまでのプロジェクトをサポートするものですが、プロバイダによっては、移行計画にタッチしない、あるいは変換ツールを使って移行するだけでサンプリングテストのみで完了、というところもあるようです。テスト工程で十分な比較検証が行われなければ、新規環境はいつまでたっても稼働できませんし、逆にコストが高くケースも生じます。安価なマイグレーションの見積には、必ず理由があるのです。
Q4
IT雑誌などを読むとマイグレーションの失敗例が載っていることがありますが、マイグレーションが失敗する原因というと?
岡本名人 失敗する要因はいくつかありますが、対象となる資産や移行方針が明確に定まっていない、あるいは稼働に必要な資産と移行資産の差異を見落としていたなど、マイグレーション対象システムだけに捉われてプロジェクトを進めると、期間も工数も大幅に狂い、最悪の場合はプロジェクト中止ということにもなりかねません。連携する他システムとの繋がりも洗い出し、システム全体を俯瞰してプロジェクトを進めていくことが肝要です。
Q5
マイグレーションで国内外の特許を取得していると聞きましたが?
岡本名人 国内で4つの特許を持っているほか、3つの国際特許も取得しています。マイグレーションのアセスメント/棚卸では、さまざまな情報が整理されますが、当社は独自ノウハウに基づいたパターン分析手法を用いて調査・分析を行っています。これにより、変換ツールの最適化や正確なリスクの把握を可能とし、マイグレーションの品質確保を実現しています。

見積/コスト

新規開発に比べ、コスト面で有利といわれるマイグレーションですが、その費用の考え方や算出方法は、ほとんど知られていません。また、マイグレーションプロバイダによってもマイグレーションの範囲によっては費用の差があります。

Q6
マイグレーションを検討するときに準備するものは?
岡本名人 刷新・再構築を検討されているシステムの情報として、例えばプログラムやデータベース、画面帳票定義などの対象資産やJCLなどの定義体、およびシステムの稼働状況に関する資料等をご用意いただいています。
Q7
現行資産さえ教えれば見積もってもらえますか?
岡本名人 弊社の移行見積調査シートにご記入いただければ概算費用の見積は可能ですが、正式な見積は移行性検証作業後になります。
Q8
マイグレーションのサービス体系、料金体系を教えてください。
岡本名人 対象アプリケーションの特性や環境、作業分担などによって費用は異なりますので、弊社の営業に直接ご相談ください。
Q9
テストは自社で行うので、機械変換だけ依頼することで費用を下げられますか?
岡本名人 当社は、移行性検証から変換、比較検証テストまでのトータルなマイグレーションのソリューションを提供し、品質確保を実現している企業です。そのため、変換だけのサービスはお受けしておりません。
Q10
移行プロジェクトの期間はどのくらい見ておけばいいでしょうか?
岡本名人 弊社のマイグレーションは変換だけでなく、棚卸から比較検証のテストまでを行います。そのため、対象アプリケーションの特性(言語の重複度、データ移行性、オン・バッチ・TSSの比率など)や規模により、移行期間は異なってきます。

移行作業

マイグレーションでは、移行資産の確定が必要です。そのため、マイグレーション自体の作業工程では、どのプロバイダが行おうとも「調査・分析~移行設計~移行~テスト」というマイグレーションの流れは踏襲されます。

Q11
企業ごとに特徴があると思いますが、そうした取り込みはどのように行われるのですか?
岡本名人 移行作業に入る前に移行性検証の工程があり、お客様のシステム調査・分析および移行作業の策定を行います。この調査・分析の作業の中でお客様のシステムの特徴を洗い出し、移行作業で取り込みを行います。
Q12
現在のライブラリに使用していないものや重複しているものがありますが。
岡本名人 調査・分析フェーズにおいてアプリケーション資産の棚卸を行い、重複資産、不要資産、不足資産の洗い出しを行っています。
Q13
内部統制(J-SOX)の視点から移行時に強化を行いたいのですが、どのような対応になるのでしょうか。
岡本名人 ミドルウェア、運用管理ツールなどに影響があるため、要求仕様を整理し、それらのベンダーとのお打ち合わせをお願いします。アプリケーションに影響が出る場合、いったんストレートコンバージョンを行い、その後の機能追加のステップをお勧めしています。
Q14
エンドユーザが操作する画面は画像を取り込んだり最新の技術を反映したい。
岡本名人 マンマシンインタフェースはWeb化も可能です。また、帳票の部分では、電子帳票の導入も対応できます。
Q15
ツールの貸し出しや販売をしてもらうことはできますか?
岡本名人 弊社は、移行性検証、変換、比較検証テストまでのトータルなマイグレーションを提供し、これにより品質を確保しています。そのため、弊社保有のツールの貸し出しや販売は行っておりません。
Q16
自社のオフショア部隊を使いたいのですが、どのような工程や工数/期間で可能でしょうか?
岡本名人 弊社は、自社の技術要員によりトータルなマイグレーションを提供することで品質確保を実現しています。しかし、比較検証テスト以降の結合・総合テスト工程では、お客様主体のテストをお願いしていますので、その工程では可能と考えられます。工数/期間についてはお客様によって考えが異なると思われます。

言語/プログラム

汎用機やオフコンを中心とするレガシーシステムでは、COBOLを除くと現在のオープンシステム環境では利用できない開発言語で作られたアプリ資産が多く存在します。こうした異言語で開発されたアプリ資産が既存システム刷新。再構築の障害となっているケースが多々あります。

Q17
どのような開発言語に対応してもらえますか?
岡本名人

ここ数年、第4世代言語や簡易言語など、ベンダー固有の開発言語をマイグレーションでリライトするお客様が大変増加しています。当社では、PL/1をはじめ、NATURAL、Q言語、RPGなどの4GL(第4世代言語)、アセンブラなど、異言語マイグレーションに多数の実績を誇っています。しかも、変換ツールに依存せず、お客様のソースコードの解析・変換設計などの上流工程の手法の確立と標準化により、あらゆる言語の変換に対応できるアプローチを構築しています。中でも少数派の4GLからCOBOLへのマイグレーション(図参照)には定評があります。

4GLからCOBOLへの移行プロセス例

図 4GLからCOBOLへの移行プロセス例

Q18
現行プログラムはスパゲッティ状態*なのですが、マイグレーションは可能でしょうか?
岡本名人

はい、当社では、保守効率の向上の視点から、スパゲッティ状態から構造を分析するシステムを使います。スパゲッティ状態でもマイグレーションには影響ありません。


スパゲッティ状態:
企業で長年使われてきたシステムは、度重なる修正や改良が繰り返されてきた結果、複雑化し、プログラム全体の構造が分かりにくいブラックボックス状態になっています。こうした、プログラムが絡み合って見通しの悪い状態をスパゲッティ状態と呼びます。

Q19
すべてのプログラムが移行可能ですか? マイグレーションで移行できないものはあるのでしょうか?
岡本名人 ユーティリティ類については移行先でミドルウェア導入等で代替します。そのようなミドルウェアがない場合は、代替機能として作成を行う場合もあります。基本的にはお客様のアプリケーションプログラムやデータは移行するというのが前提です。

テスト/メンテナンス

 

Q20
マイグレーションのテストはどのように行われますか?
岡本名人 疎通・比較検証テストと結合・総合テストがあります。移行作業中の比較検証テストでは、バッチはジョブ単位、オンラインはプログラム単位で実施します。いずれも、インプットデータ、検証用アウトプットデータをお客様から頂戴し、実行結果のアウトプットと検証用アウトプットデータのファイルコンペアにより結果の検証を行います。また、結合テストと総合テストは当社の担当者が技術的な支援を行い、お客様主体でのテストとなります。
Q21
マイグレーションのテストは単体(疎通/比較検証)でどこまで行うことが必要だと思いますか。
岡本名人 マイグレーションでは本来「ロジックの変わらないプログラムを変換」し移行先にあったプログラムに書き換えます。そのため、疎通テストまででよいという考えがありますが、当社ではマイグレーションの基本である「現行保証」と品質を確保するには、比較検証テストまで必要と考えています。
Q22
移行切り替え時のテスト支援などはどうなりますか?
岡本名人 お客様での本番環境への移行に向けての結合・総合テストではお客様側の「テストデータ」による実施が不可欠です。テストデータの準備は、どうしてもお客様に行っていただく必要がありますが、その負担を軽減するためにシステムズでは技術支援を行います。

その他

レガシーマイグレーションの環境は、かつての汎用機やオフコンなどのホスト機の単なる移行から、サーバ統合や仮想化といった最新技術を取り込み、UNIXやWindowsといったオープンレガシーの環境まで広がりつつあります。

Q23
サポート期限の切れたWindows旧製品の移行について悩んでいます。
岡本名人 Windows7の発売やWindows 2000 Serverの延長サポート期間終了など、多くの企業がWindowsレガシーからの移行対応を迫られています。システムズは、数多くのWindows既存資産の移行やバージョンアップによる解決、仮想化サーバ環境によるシステム延命の実績を持っています。また、AccessやSQLサーバ、VBアプリケーションなどの移行についてお悩みのお客様もぜひ経験豊富なシステムズにご相談ください。
Q24
岡本名人に会ってみたいのですが……。
岡本名人 弊社では、東京・五反田の本社で定期的にマイグレーションセミナーを開催しています。私もPL/1、Naturalなど異種言語資産からの 移行の進め方のポイントなどを解説しています。セミナーの参加は無料で、終了後には相談会なども実施していますので、ぜひお気軽にお越しいただき、何でもお訊ねいただければ幸いです。

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