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国際特許を取得した独自のレガシーシステム移行技法と、長年の経験で培われた移行技術・ノウハウを活かしたシステムズのマイグレーションは、豊富なOSやプラットフォーム、開発言語の非互換を解消するレガシーシステム移行実績を有しています。
ERPとの共存でマイグレーションを部分適用した場合のパフォーマンス
マイグレーションの適用を検討、または実施中のお客様からは、さまざまな質問を頂戴します。今回は汎用機からWindowsサーバへの移行前・後における性能の差違についてひも解いてみましょう。
マイグレーションの部分適用により、システム再構築の現場でのERP(SAP R/3)導入をよりスムーズ・低コスト化を実現した製造業のお客様では、ERP(SAP/R3)の導入により処理時間の増加が判明。マイグレーションを導入する際に性能面で低下するのではないか、との懸念が生じました。
当社では、このシステムで重要な機能となる、月次処理での50万件におよぶ検収明細票の作成に関わる箇所に注目し、現行ホスト機と新システムとで、性能面での比較検証を実施しました。別表に示したとおり、性能面では現行ホスト機を大きく上回るパフォーマンスが計測されています。
|
現行システム |
新システム(開発用) |
メーカー |
IBM |
IBM x3400 |
OS |
OS390 |
Windows Server |
バージョン・リリース |
Z/OS V1 |
2003 R2 SP2 x64 |
ジョブ |
現行システム(平均値) |
現行 |
性能(新システム) |
JOB(A) |
0:03:50.43 |
0:43:14.21 |
約11倍 |
JOB(B) |
0:00:00.90 |
0:05:16.00 |
約351倍 |
JOB(C) |
0:00:02.42 |
0:01:09.00 |
約28倍 |