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セミナーレポート
システムズ/日本情報通信/日本アイ・ビー・エム 共同による 「基幹システム モダナイゼーションセミナー」を開催
システムズは10月19日(金)、東京・渋谷区のIBMイノベーション・センターで、日本情報通信株式会社および日本アイ・ビー・エム株式会社との共催による「基幹システム モダナイゼーションセミナー 〜基幹業務を支えるシステム基盤の今後と再構築の選択肢〜」を実施しました。 企業活動の基幹業務を支えるホスト系システム基盤は、マルチベンダ、ベンダ都合や淘汰による製品サポート切れ、自社開発後の改修につぐ改修によるブラックボックス化など、さまざまな課題が広がり、かつ複雑化しています。本セミナーはこうした課題や悩みを抱える企業を対象に、システム基盤検討に役立つ移行や再構築手法を紹介する場として企画したものです。 最初に行われた日本アイ・ビー・エムによる基調講演は、システムズ&テクノロジー・エバンジェリストの安井賢克氏により、「レガシーからの脱却! 〜 コスト削減とテクノロジー刷新、低リスクの現実解 〜」というテーマで行われました。安井氏は、日本におけるメインフレームの出荷台数がピーク時の10分の1に減少している状況を解説し、ユーザが汎用機からの移行に求めるポイントとして、リスクの最小化、オープン化の実現、投資が長期的に活かされることの3点を挙げました。このあと、汎用機からの移行先システムの比較や既存アプリケーションとの連携の考え方を解説し、IBM iのコンセプトや移行メリットなどを紹介しました。 続いて、当社の中本周志から、「最新マイグレーション事例にみる、システム再構築 最前線 〜クラウド活用から、ERP化との共存まで〜」というテーマで講演を行いました。マイグレーションはレガシー化した基幹系システムの再構築手段として一般化しているものの、具体的なアプローチ方法はあまり知られていません。このセッションでは、マイグレーションを選択する際の観点やコスト削減効果、プロジェクト成功法則を、システム更改のきっかけ別にいくつかの事例を挙げながら解説しました。 最初に取り上げた事例は、コストのかかる汎用機からの脱却とQ言語からの脱却をきっかけとしたもので、マイグレーションが初経験の企業に対し、難しい異言語マイグレーションをどのように成功させたかを、ユーザ側およびプロジェクト推進側の課題と対応策を挙げながら解説、脱ホストによるトータルコストの削減や処理性能向上、外部システムとの連携方式の統一などの効果について紹介しました。2番目は、NATURALからCOBOLへの移行を図った現在進行中の事例で、NATURALやDB(ADABAS)などいくつかの技術的課題を挙げながら、当社の強みを活かした取り組みを紹介しました。このほか、ERP導入時に部分的にマイグレーションを適用させることで開発コストを低減できた事例、年間運用コストを3分の1に削減できた大手物流会社の事例、さらにはオンプレミスからクラウド/仮想化への事例として、当社が参画した北海道における自治体クラウド開発実証の概要を解説しました。まとめとして、資産棚卸など上流工程の重視、独自ノウハウによるパターン分析、テスト工程への注力といったシステムズのマイグレーションの特徴や幅広いマイグレーションサービスメニューについて触れました。 最後は、日本情報通信のクラウドインテグレーション事業部長である山田行伸氏が、「IBM i へのマイグレーション事例から学ぶ 〜マイグレーションにおける考慮点〜」という演題で、マイグレーションで何が変わるのか、マイグレーション作業でユーザが対応しなければならないこと、などを解説しました。後半は、大手予備学校での事例から、データの発生源、プリンター、データ連携についてそれぞれ考察、マイグレーション完了はシステム化構想の準備の完了であり、そこからの将来構想を明確化することが必要だと強調してセミナーを終えました。 システムズでは、こうしたパートナーとの共同セミナーに力を注ぐ一方、東京・五反田の本社ビルでの無料マイグレーションセミナーも定期的に開催していきます。今回のセミナーにご参加いただけなかった方や、より詳しい情報をお求めの方は、ぜひ次回開催のセミナーに足をお運びください。 |
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