レガシーシステム再構築の選択肢の一つ『マイグレーション』に関するセミナーや展示会などシステムズのイベントをご案内。

レガシー再生時代のマイグレーションセミナー開催中

 

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セミナーレポート

「マイグレーション de レガシーシステム見直し」セミナーを開催

〜 システム再構築をマイグレーションで実現するためのポイントを紹介 〜

たくさんの受講者にご参加いただいた

システムズは、4月24日(金)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームで、「マイグレーション de レガシーシステム見直しセミナー」〜新年度のシステム再構築のヒントは、ここから〜 を開催しました。多くの受講者に参加いただき、盛況理に終了しましたこと、改めてお礼申し上げます。

レガシー資産の老朽化対策やITコスト削減は多くの企業でテーマの1つとなっていることと思います。しかし、長く使い続けてきたシステムは、度重なる追加や修正で複雑化し、さらにサポートの切れた旧いWindowsシステムなどが加わり、システムを見直そうにも、どこからどのように手を付けていいのか、と悩むケースも少なくないでしょう。本セミナーは、レガシーシステムの更改やリフォームなどの方向性をいかに定めていくか、マイグレーションプロバイダとしての豊富な経験とノウハウをもとに、システムの移行事例から、そのポイントを紹介したものです。

中本周志
前半のセッションを担当した
当社の中本周志

前半は当社の中本周志が講演を担当、まずは、20年近くに及ぶマイグレーションプロバイダとしての実績について触れ、国内外で計16の特許を持つ独自手法など、特に上流工程への注力により、レガシーシステムからオープンシステムに移行したいが受け皿がない4GL/簡易言語などの異種言語環境からのマイグレーションに強みを発揮していることを示しました。マイグレーションに関わる再構築手法の説明では、業務・機能・データなどさまざまな視点からレガシー資産を可視化し、移行リスクやコスト、期間などに合った再構築を提案・支援していること、また移行後もセキュリティをはじめ運用面でのさまざまな支援ビジネスを提供していることを紹介しました。

このあと、「マイグレーションとは何か」、基本的な考え方やマイグレーションの種類、市場動向などを解説しました。単に変換ツールを用いてプログラムを変換するだけではなく、現在動作しているプロクラムを十分に調査・分析し、「本当に移行が可能か」の診断や方向性策定を行って移行計画を立て、変換仕様書を作成してから変換・移行を実施、さらにテスト・検証を経て本番切り替えへ、というのが必要なプロセスであることを説明、変換ツールによる変換はマイグレーションの全体のプロセスの一部に過ぎないことを強調しました。これは、ベンダによる費用の違いにも当てはまります。発注する企業側は、「プログラム1本あたりの変換費用がいくらか」で判断しがちですが、単に変換ツールを使用して自動的にプログラム変換するだけのサービスも存在しますし、疎通テストだけしか行わないベンダもあります。1本あたりの単価だけで捉えると、ベンダによって見積金額に差が出てくるのは当然です。しかし、資産の棚卸も移行性検証もしないでプログラムの変換をしたのでは、手戻り、開発追加、遅延を起こすだけですし、品質に関わる比較検証テストを行わなければ、本番切り替えに大きな影響を及ぼします。一方、システムズでは移行計画から設計、変換・移行、疎通・比較検証テスト・検証までを含めてマイグレーションとして提供しています。見積費用が安ければいいという問題ではありません。前半のセミナーでは、こうしたマイグレーションの基本的な考え方、落とし穴、注意事項などをさまざまな視点から解説し、次の講演へとバトンタッチしました。

大島理史
後半の事例紹介を担当した
当社プロマネの大島理史

休憩の後、マイクを引き継いだ当社のプロジェクトマネージャー、大島理史は、当社が担当した異言語マイグレーションの事例を2例紹介しました。大手建設業の事例では、パッケージ導入やスクラッチ開発で脱汎用機を図ろうとするも一部しか実現できず、マイグレーションによって成功したケースを紹介、マイグレーション標準プロセスの遵守の重要性をクローズアップしました。もう1つは、NATURALからCOBOLに移行した大手製造業で、移行先言語/DBとの非互換に対して、それぞれ代替機能/類似機能を用いて対応した事例を紹介しました。

続いて、「部分マイグレーション」の事例として、基幹業務をERPに移行した際、ERP未対応部分についてマイグレーションを採用した大手製造業の例を紹介しました。この企業では、資産棚卸により、資産を15%削除し、ERPアドオンの4分の1のコストでダウンサイジング(脱メインフレーム)を実現しています。このほか、最新事例として、ホスト撤廃を目的に現在マイグレーションを進めている2社について概説しました。また、現場で活躍するプロマネの立場から、最近の傾向として、短期間でのマイグレーション、仮想化環境への移行、Linux、JBOSSなどOSS活用が目立っていることを挙げ、講演を終了しました。

システムズでは、マイグレーションの解説や事例、システムの見直しや再構築に関する旬の話題を取り上げたセミナーを定期的に開催しています。参加は無料ですので、レガシーシステムに課題をお持ちの方や、システム再構築やクラウド移行を検討中の企業はぜひお気軽にご参加ください。

 
ツールを使ったプログラム変換など、いくつかのデモも行った   セミナー終了後は無料相談会を実施、当社プロマネへの質問や相談をする光景が見られた

プログラム


14:00 【受付開始】
14:30 オープニング(ご挨拶/当日のアジェンダ紹介)
14:35〜16:00 マイグレーションで実現するレガシーシステム再構築アプローチ
  • マイグレーションというレガシーシステム再構築手法とは?
  • マイグレーション適用の効果/コスト削減から開発期間の短縮、開発リスク低減まで
  • 既存資産を移行するのに必要なマイグレーションの要素技術
  • 移行費用の明確化と移行プロジェクトの具体化
  • 上流工程の移行性検証を中心とした移行ソリューション
  • マイグレーション最新動向/基幹システムのクラウド移行や、ERP導入の補完手法化
  • 【デモ】マイグレーション資産棚卸/変換ツールによるCOBOL変換 解説 等
  < 休憩 >
16:10〜16:50 最新移行プロジェクト現場から学ぶマイグレーション適用事例
〜 マイグレーション プロマネが語るプロジェクトマネジメント 〜
  • システムズが実施した最新移行事例/老朽化した異言語アプリの変換例からクラウド移行事例など
  • マイグレーションの現場で起きていること、マネジメントのコツ
  • マイグレーション プロジェクトを成功に導く秘訣 等
16:50〜 質疑応答/マイグレーション(システム再構築)に関するご相談 等承り

 

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ 開発事業本部 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)