サポート終了まで6ヶ月を切った今こそ!
「Windows Server 2003 マイグレーションセミナー」を開催
Windows Server2003/2003 R2 のサポートが2015年7月で終了します。データベースやアプリケーションなど関連するシステムへの影響も大きく、もし今回の問題を軽視すれば、セキュリティやパフォーマンスだけでなく、企業コンプライアンスにも大きなリスクをもたらすことになるでしょう。システムズは、1月23日(金)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームで、「Windows Server 2003 マイグレーションセミナー」を開催、まさに旬の話題であるこのWindowsレガシー問題の課題と対応方法について分かりやすく解説しました。ご参加いただいた皆様には、改めてお礼申し上げます。
Windows Server2003サポート終了問題への関心の高さを窺わせた
セッション開始にあたって、当社マイグレーション事業本部の中本周志から、「今年7月のWindows Server2003サポート終了問題は、企業にとっても大きな関心事であり、これに関連したセミナーなども多く開催されている。当社は、ホスト系を中心にしたマイグレーションだけでなく、旧いVisialBasicや旧い.NETで開発されたアプリケーションに対しても移行支援を行っている。本日はサポート終了に伴って懸念されるリスクや問題点だけでなく、VisualBasicの変換デモを交えながら、当社のWindowレガシーマイグレーションについてもご紹介したい」との挨拶がありました。
VB6.0の移行をどう進めるかを解説
最初のセッションを担当した
当社の板倉俊幸
前半のセッションを担当した当社開発事業本部の板倉俊幸は、マイグレーションプロバイダとしての事業や技術の紹介の後、本日のテーマに入り、Windows Server2003のサポート終了を前に、移行を進めるための考察点について解説しました。まずは、サポート終了に関する情報を概説し、最新のセキュリティパッチが配布されることでセキュリティリスクが高まる点、対応ハードウェアの老朽化により故障・修理の際、ミドルウェアの入手が困難となり復旧リスクが高まる点などを挙げました。続いて、Windows Server2003上で構築されたシステム移行にはどういう工程が必要かに触れ、調査・検討から移行先選定や方法決定などの計画、アプリ移行や移行先環境の構築、運用開始まで最低4か月、大きなシステムで半年〜1年を要するため、早めの着手が必要だと強調しました。
このあと、本セッションの大きなポイントとなるVisualBasic6.0(VB6.0)のマイグレーションの話題に移りました。板倉は、「VB6.0を何とかそのまま使えないかという問い合わせもいただくが、製品サポートはすでに終了している。開発環境の維持も難しければサードパーティ製品がそのまま動作する保証もなく、継続して使い続けるのは難しい」と前置きした後、OSとNET Frameworkのバージョン比較、サードパーティ製品のバージョン比較などをしながら、アップグレードの概要を解説しました。VB6.0からVB.NET2012へのアップグレードを例に、共通プログラムの仕様が異なるためプログラム側を修正する必要があり、VB6.0からのアップグレードはVB.NET2008までしかできないため、2段階のアップグレードで対応する必要があることなどを紹介しました。
最後に、システムズのマイグレーションアプローチと、当社が実際に対応した人事給与や生産・販売管理など、さまざまなシステムでのVBマイグレーションの事例を紹介し、後半のセッションにバトンタッチしました。
VBマイグレーションのポイントなども具体的に紹介した
COBOLアプリ資産の有効活用について紹介
マイクロフォーカス株式会社の
八木文治氏
休憩後に行われた2つめのセッションは、マイクロフォーカス株式会社のアライアンス・ビジネスディベロップメント ディレクターである八木文治氏をお招きし、「COBOLモダナイゼーション」という演題で行われました。八木氏は、COBOLの概要紹介を行いながら、1960年に誕生したCOBOLが使われ続ける理由として、互換性の保持や可読性の高さ、10進固定小数点演算による正確性などを挙げました。
八木氏は話題をWindows Server2003サポート終了問題に転じ、調査会社によると国内のWindows Server2003サーバは2013年末の36万4000台から2014年末には21万台へと大幅に減少しているが、それでもまだ21万台も使われている、と強調しました。このあと、マイクロソフト主要製品のサポートライフサイクルや開発環境のOS対応を紹介しながら、開発環境についてはできるだ新しいものを入手するべきであろう、と話しました。
Micro Focus COBOL製品の特長や開発のための優れた機能について紹介したあと、既存資産を活用したモダナイゼーションについて解説、CUI画面で稼働する自動車保険料の試算システムを、COBOLサブプログラムはそのまま活用しながらGUI画面のシステムにリニューアルする例をデモで紹介、Visual COBOLの.NET対応などにも触れながら、セッションを終了しました。
開発作業の効率化を図る機能などをデモで紹介した
システムズでは、サポート終了を目前に控えたWindowsServer2003問題やVisual Basicの移行について、さまざまなご相談に対応します。このほか、WindowsOSやOfficeの旧バージョンからの移行などのレガシーWindowsマイグレーションにも数多くの実績を持っています。ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。 |