|
■マイグレーションセミナー・イベントTOP > 2015年開催のセミナー・出展イベント > プロマネが解説!避けられぬ既存システムのモダナイゼーション
セミナーレポート
「プロマネが解説! 避けられぬ既存システムのモダナイゼーション」
セミナーを開催
多くの受講者が参加し、どのセッションも活況を呈した
システムズは、2015年6月23日(火)にTKP東京駅日本橋カンファレンスセンターで、「プロマネが解説! 避けられぬ既存システムのモダナイゼーション 〜移行事例から読み解く、ホストとオープンレガシーからの脱却〜」と題したプライベートセミナーを開催しました。本セミナーは、メインフレームなどのホスト系レガシーシステムとWindowsを中心としたオープン系レガシーシステムの見直しやモダナイゼーション(近代化)について、移行事例を中心に紹介したものです。
特別講演を行った
アイティメディア(株)の
石森将文 編集長
最初に特別講演として、アイティメディア株式会社 ITmedia エンタープライズ編集長の石森将文氏を講師に招き、「読者調査と記事から読み解く:“社内システムを移行する日”にIT部門はどう備えるのか」というテーマで講演いただきました。石森氏は同社の媒体の概要紹介の後、ITmedia エンタープライズがこの半年でITシステムの移行を取り上げた記事が84本にも上り、移行に関する話題が増えていることを強調、移行のパターン(積極型・受動型、IT/IT移行、非IT/IT移行)を分かりやすく解説しました。このあと、記事や読者アンケートから興味深いトピックスを紹介、移行の三大阻害要因や、アイティメディアの情報システム部門が移行にどう対応したか、といった点にも触れました。このほか、移行に対する不安や移行で得られるメリットなどについても解説、受講者も熱心に聴き入っていました。
ホストとWindowsマイグレーションの事例を紹介
ホスト系マイグレーション
事例を担当した
当社の大島理史
続いてのプログラムは、「マイグレーション技術者がとっておきを解説!失敗しないメインフレーム移行事例」と題したホスト系マイグレーション事例セッション。登壇した当社マイグレーショングループ プロジェクトマネージャーの大島理史は、システムズの概要とマイグレーションビジネスの変遷、国内外で16の特許を持つマイグレーションベンダとしての強み、中核的モダナイゼーションの中でもリライトをメインにビジネス展開を行っていることなどを紹介しました。この後、事例紹介に移り、まず「リライト」が本領を発揮する異言語マイグレーションの事例を紹介しました。パッケージへの移行に失敗しスクラッチ開発にも挫折した企業が、マイグレーションで脱ホストとコスト削減を実現した例では、移行フェーズを業務単位で分割しリスク分散してマイグレーションが進められ、移行性検証の重要性が強調されました。また、データセンターにクラウド型サービスを活用して構築した例も取り上げました。異言語マイグレーションでは、COBOLからJAVAへの変換を、実際に変換ツールを用いてデモで解説しました。さらに、ERP化を補完する部分マイグレーションの事例、ホスト撤廃を目指した最新マイグレーション事例3例も紹介、最後に、マイグレーションプロジェクト推進上の課題と対応策、マイグレーションで注意しておきたい技術的なポイントを紹介し、次のスピーカーにマイクを渡しました。
Windows系レガシーマイグレーションを解説した黒沢 賢
最後のセッションに登壇した当社ソリューション開発グループ プロジェクトマネージャーの黒沢 賢は、Windows系レガシーマイグレーション事例を中心に紹介を行いました。約10年前から手がけているオープン系のマイグレーションの動向を概説したあと、当社に寄せられる相談として、ハードウェアの老朽化やOSのサポート終了に伴い、システムを新環境で稼働できるようにしたいという要望が増えており、すべてがマイグレーションで対応できるとは限らないが、システム刷新の手法を検討するための現状確認、現行資産の棚卸し、実施計画の策定など、調査・検討段階から対応を行っている、といった現状を紹介しました。このあと、事例の紹介に移り、まずはVB(Visual Basic)マイグレーションを数例取り上げました。MSアップグレードウィザードで出たエラーをつぶす作業の難しさやエラーには表れない変換すべきコードの存在などについても触れ、初期のさまざまな経験が、当社のその後のVBマイグレーションのノウハウに活かされている点をアピールしました。続いて、Accessマイグレーションについても触れ、マイグレーションによって増えたソースコードを解析、不要資産の棚卸によってメンテナンス性が向上したといったメリットなども紹介しました。このほか、デモを交えたVBアプリケーションの移行方法の紹介や、Access解析の流れやツールの紹介なども行い、セッションを終了しました。
変換ツールによるVBマイグレーション変換デモ
終了後は、個別Q&Aや相談会の時間が設けられ、受講者がプロジェクトマネージャに熱心に質問する光景も見られました。システムズでは、ホストマイグレーションからWindowsレガシーマイグレーションまで、多くの実績を持っています。ぜひお気軽にご相談ください。
|
|
|
セミナー終了後も、当社プロマネに熱心に質問する受講者の姿が見られた |
|
プログラム
13:30 |
受付開始 |
14:00〜14:05 |
セミナーオープニング(ご挨拶、当日の特別講師ほか、アジェンダ紹介) |
14:05〜14:55 |
特別講演
読者調査と記事から読み解く:
「社内システムを移行する日」にIT部門はどう備えるのか
「ビジネスのIT化」に一定のめどがついた今、情報システム部門は「古いITから新しいITへの移行」という新しい課題を抱えています。そこには自社のIT戦略に基づき計画的に進められるものだけでなく、ベンダーサポート終了に伴う更改作業のように受身で進めざるを得ないプロジェクトも存在します。ITの成熟期を迎えた今、Windows Server 2003のサポート終了にともなうOS移行などを例に挙げながら、基盤構築のあり方を考えます。
アイティメディア株式会社
ITmedia エンタープライズ編集長
石森 将文氏 |
15:00~15:45 |
ホスト系マイグレーション事例セッション
マイグレーション技術者が、とっておきを解説!失敗しないメインフレーム移行事例
マイグレーション事例のこれまでとこれからより、既存システム見直しのコツ
モダナイゼーション手法「リライト」による、汎用機上の4GL(第4世代言語)からCOBOLへの変換移行事例。最新の事例としてオンプレミスからクラウド基盤を活用した移行事例。
株式会社システムズ
開発事業本部 マイグレーショングループ プロジェクトマネージャー
大島 理史 |
15:50~16:30 |
Windows系レガシーマイグレーション事例セッション
知っておきたい、Windowsレガシーでマイグレーション活用 最新動向と移行事例
WindowsServer2003サポート終了直前、VBアプリやOfficeアプリ移行対策を変換デモと事例で解説
マイクロソフト製品特有の課題へのアプローチ。変換ツールによるVBマイグレーション変換デモ。
株式会社システムズ
開発事業本部 ソリューション開発グループ プロジェクトマネージャー
黒沢 賢 |
16:30 |
質疑応答/マイグレーション(システム再構築)に関する個別ご相談承り |
17:00 |
閉会 |
■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ 開発事業本部 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)