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セミナーレポート

「レガシーシステム資産可視化で今すぐ始めるITモダナイゼーション」セミナーを開催

〜 準備的モダイナゼーション手法・リドキュメント・リファクター解説 〜

セミナー受講風景

システムズは、9月8日(木)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームにて、「レガシーシステム資産可視化で今すぐ始めるITモダナイゼーション」セミナーを開催。6月のセミナーで好評を博し、今回2回目を行う運びとなりました。

長年使い続けたまま手を付けられない塩漬け(既存)システムの資産可視化は、企業において避けられない案件。どういったプロセスがベターなのか悩ましい懸案に、準備的モダナイゼーション+中核的モダナイゼーションという段階的ステップを提案する本セミナーに、今回も沢山の方に参加いただきました。あいにくのお天気の中、足を運んでくださった皆様に改めてお礼申しあげます。

中本周志
マイグレーション事業本部
担当部長 中本周志

まず、当社のマイグレーション事業本部 担当部長である中本周志がレガシー資産の可視化アプローチについて現状のトレンドなどを踏まえながら解説。「お客様から具体的案件をいただいていた10~20年前と変わり、システムが複雑化している現在では、お客様自身も分からないブラックボックス状態のシステムが多々存在しているため、リドキュント(ドキュメントの再整備)やリファクター(コードの設計改善)といったレガシーシステムの可視化が重要な時代になっている」と説明し、資産の棚卸やデータディクショナリーやドキュメントの整備など、システム可視化実現に繋がる具体的な作業内容を紹介しました。

次に、可視化したシステムが適正に移行できるのかを導き出すPOC(新しい概念や理論が実現可能かを示す簡易的な試行)による検証の重要性について解説し、最後にPOCや可視化はもちろん、技術的な課題、マンパワー、移行リスク、期間など様々な側面にも着目することがマイグレーションを行う上で重要であると伝えセッション1は終了しました。

大島理史
マイグレーション事業本部
開発グループ
プロジェクトマネージャー 大島理史

続いて当社マイグレーション事業本部開発グループ プロジェクトマネージャーの大島理史が、中核的モダナイゼーションとしてシステムズが採用しているメインフレーム リライト(言語の変換)移行のポイントを事例やデモンストレーションと共に解説しました。

Q言語やNATURALといった異言語をCOBOLへ変換するマイグレーションの企業導入事例では、建設会社や製造業などそれぞれの事例に合わせたスケジュールや作業の規模、工程などの具体的なケースを詳しく紹介。ハード費用や運用保守要員費用の削減など、マイグレーション導入による様々なメリットについても触れました。

デモ画面
具体的な変換方法については動画でわかりやすく説明

さらに、ERP(統合型の業務ソフトウェアパッケージ)による新規構築とマイグレーションを組み合わせることでコストカットした事例や、ホスト撤廃の際に新規開発ではなくマイグレーションを行うことで作業期間を短縮した事例など様々な業種におけるマイグレーション事例を紹介し、最後にプロジェクトを進める上での課題や技術ポイントについて説明を加えました。

黒沢賢
開発事業本部
ソリューション開発グループ
プロジェクトマネージャー 黒沢賢

最後のセッションは開発事業本部 ソリューション開発グループ プロジェクトマネージャーの黒沢賢によるWindowsレガシー/VB(Visual Basic)のモダナイゼーションについての解説でした。

お客様のニーズが多様化する今日において、マイグレーションもシステム開発と同様に、現状のシステムや業務経営を前段階で整理する必要性があると訴求し、「マイグレーションからスタートするのではなく、しっかりと企業の現状分析をしたうえでマイグレーション提案を考えている」と伝えました。

そうした上で、WindowsOSが変わる時にそのままでは稼働しないアプリケーション(Visual Basicなど)をどのように移行するかを図やフローチャートなどを用いて説明。Windows7、8、10のOSではサポートしていないVB.NET2002、2003のバージョンアップの必要性や、WindowsXP、WindowsVistaまでしかサポートされていないVB6.0を使うハイリスク、VB6.0の2段階アップグレードの必要性といった点をわかりやすく説明し、実際に動画を使ったデモンストレーションでは、Microsoftアップグレードウィザードを使ってVB変換をし、エラーの発生やリカバー方法について具体的に伝えました。

続いてVBマイグレーション事例としてVB.NET2003からVB.NET2008にアップグレードした人事給与システム、VB.NET2003からVB.NET2010にアップグレードした作業管理システムなどを紹介。

最後にシステムズの可視化技術をベースに有効なシステム化を提案する総合診断サービスについて触れ、すべてのセッションが終了しました。

総合診断の全体図
システムズの新しいアプローチ「総合システム」の概念

講演終了後にはホスト、Windowsそれぞれのプロジェクトマネージャーや営業担当者などが同席し、受講者からの質問や相談に個別に応対させていただきました。

サンプル資料
マイグレーションでアウトプットした貴重なサンプル資料を用意
相談会風景 相談会風景
相談会に応対したシステムズスタッフ

閉会後も熱心に質問する
セミナー受講者の姿が見られた

今回参加いただけなかった方、また今回のセミナーの内容にご興味をお持ちの方は、お気軽に当社までお問い合わせください。

 

プログラム


14:00 受付開始
14:30 オープニング(ご挨拶/当日のアジェンダ紹介)
14:40〜15:10

< session1 > 準備的モダナイゼーション セッション

塩漬けシステムの実態を見える化する「レガシー資産可視化」アプローチ
準備的モダナイゼーション手法「リドキュメント」「リファクター」解説

「モダナイゼーション9つの手法」のうち、準備的モダナイゼーションをテーマに、既存システム資産のドキュメント再整備の「リドキュメント手法」および、ソースコードの設計改善を行う「リファクター手法」を取り込んだ、システムズのレガシーシステム資産に対する可視化アプローチをご紹介します。
・なぜレガシー資産の可視化が重要なのか?
・準備的モダナイゼーションでの「リドキュメント」「リファクター」とは
・システムズの提唱する「可視化」アプローチ
・準備的モダナイゼーションから中核的モダナイゼーション「リライト」へ

マイグレーション事業本部
担当部長 中本 周志

15:10~16:00

< session2 > ホストレガシーモダナイゼーション セッション

マイグレーション技術者が変換デモと事例で解説!
失敗しないメインフレーム リライト移行の勘所

マイグレーション事例のこれまでと最新適用例より、既存システム見直しのコツを移行のプロが解説。モダナイゼーション手法「リライト」による、汎用機上の4GL(第4世代言語)からCOBOLへの変換移行事例のほか、最新の事例としてオンプレミスからクラウド基盤を活用した移行事例などを、変換ツールデモも交えて解説します。

マイグレーション事業本部 開発グループ
プロジェクトマネージャー 大島 理史

16:10~17:00

< session3 > Windowsレガシー/VBモダナイゼーション セッション

サポート終了後の今こそ!マイグレーションでWindowsサーバ移行対策
〜 VBアプリ資産の .NET化移行のポイントを変換デモと事例で解説 〜

既にサポートが終了したWindowsServer2003上で稼働していた、VBで開発されたアプリケーションの再構築問題が再燃しています。本セッションでは、マイグレーションプロバイダとしての経験に基づき、WindowsOSが変わることでそのまま稼働出来ないアプリケーションをどのようにバージョンアップ、移行するか? Visual Basicの変換ツールによるマイグレーションデモも交えてご紹介します。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
プロジェクトマネージャー 黒沢 賢

17:00 質疑応答/マイグレーション(システム再構築)に関する個別ご相談承り

 

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ 開発事業本部 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)