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セミナーレポート
「ITモダナイゼーションSummit 2017」で講演〜「レガシー」を次の時代へ〜 行列を作る受講者 システムズは、4月20日(木)に東京・品川区の東京コンファレンスセンターで開催された「ITモダナイゼーションSummit 2017」(主催:日経BPイノベーションICT研究所)に参加しました。もっと効率的に老朽化したシステムをよみがえらせたい、そう思う企業担当者様の声に応えたイベントも今回で3回目。システムズもVisual Basic (以下VB) 資産にポイントを絞ったオープンレガシーモダナイゼーションをテーマに講演を行いました。当日は非常に多くの皆様にお集りいただき盛況裡に終了することができました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。 多くの受講者が集まる会場 マイグレーション事業本部 企画推進部 部長 中本周志 講演担当者であるマイグレーション事業本部 企画推進部 部長の中本周志は、まず「2000年代に入ってからはWindowsレガシー問題に関してクローズアップされることが増え、特に、Windowsサーバーで動いているVBを中心としたアプリケーション資産の移行について課題を持っているお客様が増えている」と現状の問題に触れ、その中でシステムズはノウハウのあるリライト型を用いて、オープンレガシーマイグレーションを提供していると語りました。 次に、今回のテーマであるWindows問題は、アプリケーション開発という立場に立った時に一番問い合わせをいただく案件だと語り、「4月11日にVistaサポートが終了し、XP、Vistaと続いてきたクライアントサポートが完全に終了してしまった今日において、現在メインストリームサポートと延長サポートとして残っているのがWindows7や10となる。サーバー環境も常に進化していく中でサポートが終了してしまうと、それまで使っていた資産をどうすればいいかという課題が生まれてくる。またOS終了によるセキュリティの問題。コンプライアンスとしての問題、外部からのサイバー攻撃などさまざまなトラブルも発生する」と説明し、特に「VBで作られたアプリケーションサーバーにおいては、VB6.0はXPとVistaまでしか正式なインストールができず、そのVistaも終わってしまった。それでも、使うアプリケーションが残っているので、企業はスタンドアローンで使用したり、仮想環境に旧OSを載せて使ったりしている状況。一方で、動作環境をマイクロソフトがいつまでサポートするかは未知数のため、どんどん先細りになっていってしまう」と、VBで作られたアプリケーションの運用リスクについて解説しました。 次に、VBの後継として生まれた.NETについて説明しました。.NETはVBと仕様という点において互換性がない上に、VBを最新の.NETに変換するためには2段階的のアップグレードが必要となり、また、32ビットのアプリケーションを64ビットにコンパイルする際にサードパーティ製品で一緒に開発を行っていた場合、うまく連携ができなくなってしまうなど、バージョンアップを行う上でのさまざまな課題を説明しました。 さらに、「こういった過程が大変であると思うなら新規でアプリケーションを作ってもよいし、使える資産を選んで使ってもよいと思う。大切なことは、企業側がどういった視点でこれらに対応するかということ。我々としては5年、10年とそのアプリケーションを使うなら、今の資産をうまく使っていく提案をしたいと思う」と語り、実際にVBが.NETにバージョンアップする過程を、Microsoftのアップグレードウィザードのデモンストレーションを見せながら解説しました。「ウィザードを使ってちゃんと移行できるデータもあるがエラーもでてくる、データの量が多ければ多いほど、その数も膨大になる。その際に、システムズのVB変換ツールでエラー箇所を正しく修正していく。VBではサポートされていたが.NETではサポートされていない関数や変数のほかに、VBではエラーがでていたのに.NETではスルーされてしまう0除算などにもVB変換ツールは対応している」と、デモンストレーション動画と共にシステムズのVB変換ツールのメリットを解説しました。 VB変換ツールデモ解説 最後にVBのモダナイゼーション事例について、先ほどデモで見せたアップグレードウィザード時に発生する膨大なエラーメッセージの表示数などと合わせて紹介し、「こういった問題はノウハウのあるベンダーに任せることで、より効率的にオープンレガシーを活かすことができる」と語りセッションが終了しました。 一方、ロビーでは、協賛企業がそれぞれブースを設け製品などの紹介を行いました。当社もパネルやカタログ、資料の展示、変換デモの紹介などを行い、来場者からの質問や問い合わせなどに対応させていただきました。
システムズでは、より詳しい解説や多くの実例を紹介するセミナーを随時開催しています。レガシーシステムのモダナイゼーションに関心をお持ちの方々は、ぜひお気軽にご参加ください。 |
開催概要
イベント名 |
ITモダナイゼーションSummit 2017 〜「レガシー」を次の時代へ 〜 |
会 期 |
2017年4月20日(木) 10:30〜17:20(10:00開場) |
会 場 |
東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区港南 1-9-36 アレア品川5F) |
主 催 |
日経BPイノベーションICT研究所 |
協 力 |
日経SYSTEMS, 日経ソフトウエア,ITpro,ITpro Active |
協力団体 |
COBOLコンソーシアム |
協 賛 |
シーイーシー/CSCジャパン/FPTジャパン/日立製作所/コベルコシステム/マイクロフォーカス/日本ティーマックスソフト/ソフトロード/システムズ/東京システムハウス ほか |
受講料 |
無料(事前登録制) |
システムズ講演概要
プログラムNo |
B-6 |
時 間 |
15:45〜16:25 |
会 場 |
B会場 |
演 題 |
どうするVB資産? モダナイゼーションプロバイダの当社には、最近Windows系OSや開発ツールのサポート終了をきっかけに持ち上がる「オープンレガシー」問題への相談が増えています。そこで今年の講演では、Windows系「オープンレガシー」をテーマに、Windows Server 2003の保守終了以後、稼働環境が厳しくなっているVisual Basicアプリ資産の継続使用リスクの問題を取り上げ、VBアプリ資産の今後の一例として「.NET」への移行の取組みをVB変換ツールデモと移行事例を交えて紹介。 システムズ |
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