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セミナーレポート

Windows7/Windows Server 2008サポート終了前に今できる対策とは
「Windowsレガシー/VB6.0モダナイゼーション 移行対策セミナー」を開催

「Windowsレガシー/VB6.0モダナイゼーション 移行対策セミナー」セミナー風景

セミナー受付風景システムズは、4月25日(水)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームで、「Windows7/Windows Server 2008サポート終了前に今できる対策とは~ Windowsレガシー/VB6.0モダナイゼーション 移行対策セミナー」を開催、多くの方々にご参加いただきました。

Microsoft社のWindows 7 と Windows Server 2008 の延長サポートが、2020年1月14日に終了、10月には Office2010のすべてのサポートも終了となります。2014年4月のWindows XP延長サポート終了のときと同じく、この「2020年問題」についても極めて大きな混乱が予想されています。今回のWindowsレガシー/VB6.0モダナイゼーション セミナーは、この問題に対する企業の関心の高まりを受けて実施したものです。

中本周志
司会・進行を担当した当社の中本周志

開催に当たって、当社の事業推進室 担当部長の中本周志から開会のあいさつがあり、当社は異種開発言語からのマイグレーションを得意とすること、国内外の18の特許を所有していること、メインフレームからオープン系、オンプレミスからクラウド、Windowsレガシーのモダナイズなどで数々の実績を持つこと、多くのビジネスパートナーと協業していること、といった当社の強みが紹介されました。

最初のセッションは、今回のメインテーマでもある「迫る!Windows7 サポート終了 やるなら今!VB6.0アプリ資産モダナイゼーションの勘所」で、開発事業本部の板倉利幸が担当しました。2020年1月にWindows7とWindows Server 2008の延長サポートが終了します。当社にも、Visual Basic6.0(VB6.0)で開発されたアプリ資産の移行対策に関するお問い合わせが増加しています。板倉は、「VB6.0をWindows7でも使えたのでそのまま使い続けているという企業が多い。2020年までまだ時間があると思われがちだが、マイグレーションはそれなりの期間を必要とするため、早めの対策が求められる」と警鐘を鳴らしました。また、「VB6.0だけで開発しているケースは珍しく、サードパーティ製のツールが多く用いられている。サードパーティ製品も同様にバージョンアップが必要だ」と指摘しました。

板倉利幸
最初のセッションを担当した板倉利幸

VB6.0からVB.NET 2015に移行するには、2段階アップグレードが必要となります。また、Microsoftのアップグレードウィザードを用いてVB.NET 2003~2008にアップグレードする際にも、関数の仕様が異なるなどで動作できない場合もあり、さらにサードパーティ製品では大きな仕様変更の可能性が考えられます。板倉は、こうしたアップグレードウィザードでの隠れた不具合について、さまざまな事象があることを具体例を挙げながら解説しました。

続いて、システムズのモダナイゼーションアプローチを紹介、当社の大きな強みである品質確保を左右するテスト手法について、変換パターンチェック、画面項目チェック、出力データコンペア、シナリオチェックそれぞれについて解説しました。最後にVBマイグレーションの事例をいくつか紹介、ある企業の生産・販売管理システムでは、アップグレードウィザード後のエラー数が175,000件に上ったことなどを紹介、VBモダナイゼーションのメリットを強調して次のスピーカーにマイクを渡しました。

オフショア開発の活用ポイントを紹介したパートナーセッション

孫 蘭魁 氏
東忠ソフトの 孫 蘭魁 氏

2つめのセッションはパートナーセッションとして (株)東忠ソフトのシステム事業部 事業部長の孫 蘭魁 氏がゲスト講演を行いました。同社は、対日オフショア開発で20年以上の実績を持っており、システムズのビジネスパートナーでもあります。孫氏はオフショア活用の際の留意点として、子供とのキャッチボールやリンゴの輸出入に例えながら、日中間に存在する判断基準の差について触れ、差異を認知しプロセスを共有化することの重要性を強調しました。また、同社の品質保証の仕組み、オフショア発注の際に我々が気をつけなければならないことなどを解説しました。

モダナイゼーションにおけるオフショア活用

続いて、モダナイゼーションでオフショア活用をする際のポイントとして、モダナイゼーションにおける作業経験の蓄積、距離を感じさせないオフショア開発環境、モダナイゼーションの知見を組み込んだツールの活用の3点を挙げ、1点目についてはアウトプットの共有やテスト方法やツールを使わない手修正作業の方法論を、2点目についてはバーチャルオフィスの構築などを、そしてツール活用に関しては、資産分析ツール、テスト支援ツールなどを紹介、ツールのデモも披露して講演を終了しました。

ツールのデモも披露
石川嘉士
IT総合診断を紹介した石川嘉士

最後のセッションは、開発事業本部の石川嘉士による、「Windowsレガシー資産再構築を進めるには既存資産の可視化から ~ レガシーシステム総合診断」と題した講演で、準備的モダナイゼーションとして重要なプロセスについて解説しました。

石川はまず、ITによる業務改革のために必要な準備作業の1つである現状の正確な把握としてIT資産の棚卸、運用上の課題、業務フローの整理、課題の抽出を挙げました。「ブラックボックス化、スパゲティ化、属人化したシステムを現有資産の可視化により、順調なマイグレーションが可能となったが、根本的な課題が解決したわけではなく、真の課題発掘が必要だ」と強調し、経営層からトップダウンで策定されるTo Beモデルと、現場の分析、資産の可視化によって策定するCan Beモデル(改革支援サービス)との差異などについて触れました。

この後、当社が提供するIT総合診断について、「可視化サービス」、「診断サービス」、「改革支援サービス」の3つのステップを解説し、最後にIT総合診断による事例を紹介しました。IT総合診断により2400Kステップのうち有効資産は半分程度であることが分かりマイグレーションコスト削減が実現した例、機能の4%しか利用していなかったパッケージの新たな選定・導入例、業務手順の見直しにより人的作業を3分の2スリム化した例などを紹介し、セッションを終了しました。

このあと質疑応答が行われ、IT総合診断に費やされる期間から、VB6.0のサードパーティ製ツールの変換に関するものまで、多くの質問が寄せられ、講演者がそれぞれの質問に対応しました。

質疑応答では多くの質問が寄せられ講演者がそれぞれの質問に対応

講演終了後には、当社のプロジェクトマネージャー会場に集まり、直接対応する相談会を実施、さまざまな相談が寄せられました。

当社のプロジェクトマネージャーと直接対応する相談会を実施
資料閲覧コーナー 休憩時間に資料閲覧コーナーに立ち寄る受講者たち
休憩時間に資料閲覧コーナーに立ち寄る受講者たち

プログラム


14:00 受付開始
14:30 オープニング(ご挨拶/当日のアジェンダ紹介)
14:40〜15:30

<session1> Windowsレガシー VB移行編

迫る!Windows7 サポート終了
やるなら今!VB6.0アプリ資産モダナイゼーションの勘所

 

2020年のWindows7とWindows Server 2008のサポート終了が残り2年を切り、特にVisual Basic6.0(VB6.0)で開発されたアプリ資産の移行対策に関するお問い合わせがますます増加しつつあります。サーバおよびクライアントOSのサポート終了で増大するセキュリティリスク、厳しい状況に追い込まれつつある開発と稼働環境、といったさまざまな課題が伴い今後VB6.0アプリ資産をどうしていくのか? これから早急に対処しておきたいWindowsレガシー問題を、当社独自のVB変換ツールのデモも交えて分かりやすくお答えします。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
プロジェクトマネージャー 板倉 利幸

  【休 憩】
15:40〜16:20

<session2> パートナーセッション

レガシーモダナイゼーションに適用可能なオフショア開発とは
~ オフショア活用の際の留意点と品質保証の仕組みを紹介 ~

 

1990年代から、ソフトウェア開発コストの削減や人材不足の補完を目的として活用が始まったオフショア開発も、今やモダナイゼーションによるシステム移行工程での活用が進んでいます。本セッションでは、マイグレーションプロバイダ システムズとビジネスパートナー関係を構築し、現在ではモダナイゼーション工程の上流を担う、東忠ソフトが、これまで20年間のオフショア開発で培ってきた経験からオフショアを活用する際の留意点から、モダナイゼーション プロジェクトで日本国内と同様の品質を実現するための品質保証の仕組みまでを、実際の管理ドキュメントの例示を交え紹介します。また、今回のテーマ「VBモダナイゼーション」の工程で使用する、独自開発ツールのデモもご覧いただけます。

株式会社東忠ソフト
システム事業部 事業部長
孫 蘭魁 氏

16:20〜16:50

<session3> 準備的モダナイゼーション編

Windowsレガシー資産再構築を進めるには既存資産の可視化から
~ レガシーシステム総合診断

 

会社の重要な資産である基幹システムが肥大化・複雑化したまま放置されていては、レガシーシステムのモダナイゼーションは困難です。これ以上問題を深刻化させないために、また、本格的なモダナイゼーションを進める前にやっておきたい準備的モダナイゼーション。既存IT資産の現場を可視化・分析して、今後の最適なIT再構築計画を生み出すためのアプローチを、適用事例を交えて解説します。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
チームリーダ 石川 嘉士

16:50 質疑応答/モダナイゼーションに関する個別ご相談など

 

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ 開発事業本部 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)