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セミナーレポート

徹底解説! Win7/Win2008サポート終了で求められる
「VBモダナイゼーション」のポイント

~VBアプリ資産のVB.NET移行を変換デモと事例で解説~

「徹底解説!Win7/Win2008サポート終了で求められる「VBモダナイゼーション」のポイント」セミナー

システムズは11月16日(金)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームにて、「徹底解説!Win7/Win2008サポート終了で求められる「VBモダナイゼーション」のポイント~VBアプリ資産のVB.NET移行を変換デモと事例で解説~」と題したセミナーを開催しました。サポート終了まで一年余りとなったWindows7とWindows Server 2008のスムーズな移行と再構築をテーマに展開した当セミナー。今回も沢山の方にご来場いただき、大盛況のうちに終了いたしました。改めてお礼申し上げます。

「徹底解説!Win7/Win2008サポート終了で求められる「VBモダナイゼーション」のポイント」セミナー風景
中本周志
司会・進行を担当した当社の中本周志

最初に、マーケティングディレクターの中本周志から開会の挨拶としてシステムズの紹介と本日のテーマについて紹介がありました。「1969年創業で今年50年目を迎えているシステムズは、メインフレームを中心としたモダナイゼーションに20年の実績があり、本日のテーマであるWindowsレガシーに関わるVBモダナイゼーションにおいても2005年からスタートし、さまざまなノウハウを蓄積して現在に至っている。モダナイゼーションの手法としてはリライトを得意としているベンダーで、国内外の18の特許を所有している」と語り、本セミナーのスタートとなりました。

石川嘉士
セッション1を担当した石川嘉士

セッション1では、セールスエンジニアの石川嘉士が、VB資産 可視化・診断編として、「Visual Basicモダナイゼーション成功のカギ! VBレガシー資産再構築を進めるには既存資産の可視化から~レガシーシステム可視化・診断による準備的モダナイゼーションの実践~」をテーマに展開しました。

「Windows7、Windows Server 2008 のサポート切れが迫っている今、できる限りリスクに詳しいベンダーからちゃんと説明を受け、見積の妥当性を見極める目を持ってほしい。OSのサポート切れやハード保守切れなどを安価に短い期間で対策するためにはモダナイゼーションが最適だが、現有資産を把握せずに安易に進めてしまうと、プロジェクトの遅延となるリスクが非常に高い」と警鐘を鳴らし、現有資産の可視化の重要性を強調しました。モダナイゼーションを始める前に現行システムをしっかり調査すること、特に、現行資産の整理と棚卸は必ず行ってほしい工程である、と石川氏は語り、VBモダナイゼーションに必要な可視化情報として、言語の種類とバージョンはもちろん、プログラムソース一覧や規模といったスケジュールや見積りに関わる要素、そして、使用しているコントロール数、サードパーティ製品の種類やバージョン、データベースの接続形式などのモダナイゼーションの難易度に関わる要素など、さまざまな情報を把握することがスムーズな移行に繋がる近道であると説明しました。

モダナイゼーションを始める前にやっておくこと

さらに、資産の棚卸については、資産分析ツールの動画を使って具体的に紹介しました。実際に操作している様や、情報を洗い出すポイント説明の際には、熱心にメモをとる方や、深くうなずいている方も多く、関心の高さが見受けられました。

資産分析ツールデモンストレーション

また、モダナイゼーションを行う前にやっておくべきもう一つの要素として、法制度で決められている仕様などの“変えられないもの”、言語やデータベースの種類やバージョンなど“変えていいもの”、デザインやフォント、操作性などモダナイゼーションをすることで“変わってしまうこと”が出てくることを整理し、現場とも必ず共有するべきだと強調しました。また、一方で、経営者にもしっかりと関与してもらい、改革を推進してもらうための情報としても、現場の可視化は必要であると話し、「当社は過去の経験を活かし、“可視化サービス”、“診断サービス”、“改革支援サービス”といった3つのステップから成り立つ“IT 総合診断”というサービスを提供している。なぜ、このサービスの話をしているのかというと、サービスのファーストステップである“可視化サービス”の中の一部を使うことで、VBモダナイゼーションをする前の準備情報をここからも得ることができる」と語り、“可視化サービス”における2つのアプリケーション解析である重複プログラムと、未使用ロジック分析についてデモンストレーションで紹介しました。

IT総合診断 未使用ロジック分析

最後にIT総合診断の事例として、有効資産が元の56.1%であることが分かり見積金額が当初の半分となったITサービス業や、老朽化したシステムの可視化や一般的なプロセスフローをサポートしているハードウェア販売店、VB6.0の資産の未使用や重複調査をすることで見積金額の減額を実現した印刷業など3つのケースを紹介し、セッション1は終了となりました。

板倉利幸
セッション2を担当した板倉利幸

セッション2では、当社現役プロジェクトマネージャーの板倉利幸がVB資産変換・移行編として「迫る! Windows7&Windows Server 2008サポート終了 やるなら今! VBアプリ資産モダナイゼーションの実践ポイント」というテーマで展開しました。

「当社のVBモダナイゼーションの始まりは2005年。VB5.0からVB.NET2003への移行からサービスを開始している。最初のプロジェクトは移行という点においては成功したが、移行の考え方や進め方が確立できておらず結果赤字となってしまった。しかし、この経験を生かし、2010年の VB.NETから最新版VB.NETへの移行、2013 年のVB6.0からVB.NETへの移行など、いくつものプロジェクトを進める中でノウハウをため込み、現在では多くのお客様からご相談をいただけるようまでに成長している。モダナイゼーションは単に置き換えるだけと思われがちだが、システムを移行するには、そのノウハウが非常に重要。経験がしっかりとあるベンダーを選んでもらいたい。また、Windows7、Windows Server 2008のサポート終了が迫る中、VBモダナイゼーション需要の波が来ており、プロジェクトの要員確保の上でも早めの対応をしてほしい」と強調しました。

モダナイゼーションの変遷

次に、「VB6.0のアプリケーションは最近のOSについて正式サポートはなく、開発環境もVistaまでという状況のため、開発環境の維持も難しく、今後の保守メンテナンスの上でも、使い続けることは厳しい」と現状を語り、「VB6.0から最新の.NET 2017や.NET 2015にアップグレードしたい場合、一度.NET 2008にバージョンアップさせてから、.NET 2017や.NET 2015にアップグレードする2段階の手順を踏むが、仕様の違いなどは正しく変換できないためエラーとして出てしまう。また、サードパーティ製品のアップグレードについてもエラーやワーニングレポートに出力されない隠れた不具合が現れるため、アップグレードウィザードをかけた後のエラーをしっかりとつぶさなくてはいけないが、システムズのVBモダナイゼーションでは、アップグレード時のエラー情報を精査し移行設計にきちんと反映している」と話し、アップグレード時の起こりうるエラーやリライトの流れなどをデモンストレーションでも解説しました。

VB6.0からのアップグレード

さらに資産可視化から運用開始までのモダナイゼーションロードマップを説明し、特に変換設計の中における、パターン化という工程についてはデモンストレーションで、実際にどのような変換処理が行われているかも分かりやすく紹介しました。

VB変換ツール

最後に変換パターンチェック、画面項目のチェック、出力データのチェック、シナリオチェックという4つのテスト手法を用いた当社の品質確保の方法や、人事給与システムや生産・販売管理システム、CADデータ管理システムという3つのVBモダナイゼーション成功事例などを紹介し、セッション2は終了しました。

セッション終了後は、セミナー参加者への質問コーナーも設け、質疑応答後はそれぞれのプロジェクトマネージャーや担当者などが同席し、受講者からの質問や相談に個別でも応対させていただきました。

質疑応答 システムズブース 個別相談

今回は残念ながら都合のつかなかった方や、今回のセミナーの内容に興味を持たれた方は、ぜひ、当社までお気軽にお問い合わせください。

プログラム


14:00 受付開始
14:30 オープニング(ご挨拶/当日のアジェンダ紹介)
14:40〜15:30

<session1> VB資産 可視化・診断編

VisualBasicモダナイゼーション成功のカギ!
VBレガシー資産再構築を進めるには既存資産の可視化から
~ レガシーシステム可視化・診断による準備的モダナイゼーションの実践 ~

 

Visual Basicのモダナイゼーションは簡単に見えて実はさまざまな困難が待ち受けているのをご存知でしょうか? しかもそれは本格的なモダナイゼーションを進める前に発生し始めます。本セッションでは、既存VBアプリ資産の準備~見積り~実行計画に入る前の段階で、いかにスムースなモダナイゼーションの準備ができるか、その重要性を解説していきます。また、弊社がお勧めする「IT総合診断」をVBアプリ資産の分析に活用する準備的モダナイゼーションの内容として、VBモダナイゼーションを選択する上での注意点、可視化や棚卸、およびその結果に基づく品質確保のポイント、「デッドロジック調査ツール」のデモなどを紹介しました。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
チームリーダ 石川嘉士

  【休 憩】
15:40〜16:30

<session2> VB資産 変換・移行編

迫る!Windows7 & Windows Server 2008サポート終了
やるなら今!VBアプリ資産モダナイゼーションの実践ポイント

 

2020年のWindows7とWindows Server 2008のサポート終了が残り1年余りとなり、特にVisual Basic6.0(VB6.0)で開発されたアプリ資産の移行対策に関するお問い合わせがますます増加しつつあります。サーバおよびクライアントOSのサポート終了で増大するセキュリティリスク、厳しい状況に追い込まれつつある開発と稼働環境、といったさまざまな課題が伴うVB6.0アプリ資産を今後どうしていくのか? これから早急に対処しておきたいWindowsレガシー問題のさまざまな疑問や不安に、当社独自のVB変換ツールのデモも交えながら分かりやすくお答えしました。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
プロジェクトマネージャー 板倉利幸

16:30 質疑応答/モダナイゼーションに関する個別ご相談など

 

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ 開発事業本部 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)