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セミナーレポート

「Windows7終了より影響大!?成功事例に学ぶ、
“手ごわい” Microsoft旧製品の移行・クラウド化」
Webセミナーを開催

「Windows7終了より影響大!?成功事例に学ぶ、“手ごわい” Microsoft旧製品の移行・クラウド化」Webセミナー

システムズは、5月15日(金)に、Webセミナー「Windows 7終了より影響大!? 成功事例に学ぶ、“手ごわい” Microsoft旧製品の移行・クラウド化」を開催しました。コロナ禍の影響を受け、現在、当社の定例セミナーはWebセミナーの形でお届けしています。今回は、オンラインセミナーとして初めてのテーマであるMicrosoft旧製品の移行・クラウド化に焦点を当てて開催しましたが、多くの受講申し込みを頂戴し、当日は自宅からの参加が9割を超えました。

板倉利幸
セミナーを担当した
当社の板倉利幸

セミナーは2つのセッションで構成、いずれも当社のITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部 部長である板倉利幸が講師を務めました。板倉は、まずシステムズの概要を紹介、創業50年の当社が上流のコンサルティングからIT全般の開発・サポート、アフターサービスまでを提供していること、マイグレーションでは25年の実績を誇り、最近はWindowsレガシーの移行に関する企業からの相談も増えていることなどを紹介しました。

最初のセッションは、「Windows10時代の今、どうします? WindowsサーバやOffice製品の旧世代問題」という演題で、2020年1月にサポートを終了したWindows 7やWindows Server 2008について、旧くなったアプリケーションの移行アプローチについて解説しました。

板倉は、Microsoft製品のサポート期限について、メインストリームサポートと延長サポートに分けて解説、延長サポート終了後のリスクについて警鐘を鳴らしました。また、Windows10ではサポートモデルが変更になっていることも挙げ、「Windows 7のサポート終了よりも、同じ環境を使えなくなってしまうリスクは高まっていると認識しており、早目の検討・対策が必要だ」と強調しました。

ここで受講者に対し、Microsoft製品の利用状況についてリアルタイムでアンケートを実施したところ、「現在、サポート終了済みのMicrosoft製品を継続利用している」という回答が4割強に上りました。

Microsoft製品の利用状況についてアンケート

これを受け、板倉は、「現状と将来性を見据えた移行戦略の立案が重要だ」とし、新システム構築、必要機能に絞ったマイグレーション、クラウドの活用など、さまざまな方向性を示唆しました。また、当社が現状分析や可視化から専門的な支援を行っていることを説明し、環境、業務、システム詳細の可視化の3つについて解説、海外家電製品の販売代理店における業務とシステムの可視化の事例も紹介して、最初のセッションを終了しました。

移行戦略

2つめのセッションは、「成功事例に学ぶ、Microsoft旧製品から移行・バージョンアップ対策シナリオ ~ AccessやSQL Server、VBアプリ資産などの移行・クラウド化による延命のコツ」というタイトルで、引き続き、板倉による講演が行われました。

このセッションでは、移行戦略を立てていく中で「使用し続けたほうがいい」と判断したシステムについてはどのように移行していけばいいか、について解説しました。板倉は、「この中でも、VB6のアプリケーションに関するご要望が非常に多い」と話し、再び受講者にアプリケーションの利用状況についてアンケート協力を求めたところ、AccessやExcelのVBAマクロアプリケーション、VB系のクライアント/サーバ型アプリケーションの利用が多いという結果となりました。

また、VB6アプリケーションの企業での利用の現状について触れながら、今後も使い続けるのは、技術者確保といった面を考えても厳しいとし、.NET.のアプリケーションも最新のバージョンに移行していく必要があると話しました。続いて、アップグレードの方法について、VB.Net 2003~2008であれば、Microsoftアップグレードウィザードにより簡単にバージョンアップ可能だが、.NETにする場合は、関数の仕様の変更などによりエラーも発生すること、サードパーティ製品やDB接続プログラム群なども含め、プログラム修正の必要があることを解説しました。また、.NET 2017や2019にバージョンアップする際は、一度2008にバージョンアップする必要があることも付け加えながら、アップグレードを行う要領について、デモを紹介しました。また、アップグレードウィザードでのエラーやワーニングのレポートには出力されない隠れた不具合についても概説しました。

アップグレードウィザードでのエラーやワーニングのレポート

続いて、当社のマイグレーションアプローチを紹介、資産の可視化(棚卸)とスリム化、移行元・移行先の環境構築、アップグレードウィザードによるアップグレードの実施、エラー内容の抽出とパターン化、変換設計までの流れを、パターン一覧のサンプルや変換仕様書、変換ツールのデモなどを交えながら説明しました。また、変換仕様確定後の、特定機能を対象とした変換、新旧の比較検証テスト、運用テストまで、本番運用開始までの作業プロセスについても、テスト仕様書などを紹介しながら解説しました。

当社のマイグレーションアプローチ

最後に、Accessの移行事例とVB6.0の移行事例を紹介、クラウド活用のメリットと課題についても触れた後、「アプリケーションの移行を行うことで、セキュリティリスクの減少だけでなく、技術者の確保が容易となり、長年塩漬けになっていて改善が進まなかった業務・システム改革の基礎作りにつながるのではないか」として、このセッションを終了しました。

2つのセッションの進行中は、Q&A機能で随時質問を受け付けていましたが、移行のタイミング、.NET Coreへの移行、クラウドDBの移行先、コスト検討の際のポイント、帳票や画面周りについて、そのほか数多くの質問が寄せられており、セミナー終了後には、こうした質問に1つずつ答えていく時間も設けられました。

当社では、今後も引き続きWebセミナーを開催する予定です。5月22日には「AWS DBマイグレーション」、27日には「クラウドを活用したテレワークの実現」をテーマにしたWebセミナーの実施を予定しています。どうぞお気軽にご参加ください。

プログラム

15:45〜16:00 受付(入室開始)
16:00〜16:20

オープニング(主催者挨拶)

セッション1:

Windows10時代の今、どうします?WindowsサーバやOffice製品の旧世代問題

今年、2020年1月に、Windows7やWindowsServer2008、SQL ServerなどのMicrosoft製品のサポートが終了しました。これは、企業の2020年問題と言われ、OSやサーバ、DB製品の単なるバージョンアップだけでは片付かないITインフラ整備の課題を浮かび上がらせました。長年、MicrosoftのOSやサーバ製品、開発ツールを利用してきた企業のITインフラには、その企業独自のアプリケーションが、多数存在しており、こうした既存アプリ資産を再活用するか、新たに開発し直すか、単に延命するか、の選択を迫られたのです。本セッションでは、OSや製品のバージョンアップだけでは乗り越えられない、レガシーアプリについて、Microsoftの製品ライフサイクルにおける限られた移行期間という条件の元で合理的かつ最適な移行アプローチを解説します。

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部
部長 板倉 利幸

16:20〜16:50

セッション2:

成功事例に学ぶ、Microsoft旧製品から移行・バージョンアップ対策シナリオ
~ AccessやSQLサーバ、VBアプリ資産などの移行・クラウド化による延命のコツ ~

  • Microsoft製品で開発されたアプリ資産の抱える諸問題とは
  • システムズが行った移行事例 〜 再構築から延命、最新 VBマイグレーションまで
  • 【移行デモ】VB6.0⇒VB.Netマイグレーション実践〜自社開発アプリの書き換え移行

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部
部長 板倉 利幸

16:50〜17:15 質疑応答/セミナー クロージング

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ コーポレートサービス本部 事業推進室 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)