AWS DBマイグレーションWebセミナー[第4回]
「商用データベースをAWSへ移行しよう」
Webセミナーを開催
~ Amazon Auroraの特徴、メリットと、DBマイグレーションのポイント ~
システムズは、7月21日(火)に、Webセミナー「商用データベースをAWSへ移行しよう」~ Amazon Auroraの特徴、メリットと、DBマイグレーションのポイント~を開催しました。本セミナーは、商用データベースの移行先として、近年飛躍的に進化を続けているAWSの「Amazon Aurora」へのデータベース移行をテーマに、AWSとAmazon Aurora の最新情報から商用データベースの移行のポイントまで、移行事例やAWSの提供するサービスを利用したDB移行デモを交えながら紹介したものです。当社のWebセミナーでも最も人気の高いテーマで、4月から毎月開催しており、今回で4回目となります。
開催に当たって、当社のITソリューション事業本部の板倉利幸から、上流コンサルティングからシステム導入、アフターサービスまでに渡る当社の事業と、25年以上の実績を誇るマイグレーションサービスの概要について紹介させていただきました。
クラスメソッドの菊池修治氏
最初のセッションは、AWSプレミアコンサルティングパートナーであるクラスメソッド株式会社 AWS事業本部コンサルティング部部長の菊池修治氏をゲスト講師に迎え、「AWS移行のポイントからAurora利用で加速させるクラウド活用まで」という演題でお話しいただきました。
菊池氏は、まずクラスメソッドについて、「当社はAWSのことならなんでも任せてもらえる点が強み」と、認定資格や受賞歴などを紹介、AWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」などについても触れました。
この後、本題に入り、まずAWSの基礎を解説、「AWSのクラウドが選ばれる10の理由」として、「初期費用ゼロ/低価格」、「サイジングからの解放」、「ビジネス機会を逃さない俊敏性」などを挙げました。また、「最先端の技術をいつでも利用可能」としてAWSが提供している100以上のサービスの一部を紹介、さらにマネージドサービスの利点に言及し、データベースをオンプレミスで構築する場合、データベースをECに構築する場合、マネージドサービス(RDS)を利用する場合それぞれでユーザがすべきことの違いを解説しました。このほか、クラウド利用によりオンプレミスより高いセキュリティを実現している点などにも触れました。
続いて、AWSへの移行の進め方に移り、「計画」、「移行」、「運用」の3つのフェーズに分けてそれぞれポイントを解説しました。計画フェーズでは、移行の目的を明確化すること、PoCの実施などをポイントに挙げ、AWSのFrameworkを使った移行先の設計、AWS上でのサーバー構成などを紹介しました。また、AWSのマネージドサービスをどれだけ採用できるかがサーバー環境最適化の最大のポイントであると強調しました。移行フェーズでは、AWSから提供されている移行支援ツールが活用できるとし、データベース移行ツールについて概説しました。運用フェーズでは、「クラウド移行の効果は1回の移行だけで必ずしも得られない、一定の段階で運用モデルの見直しをすることで効果を得たい」と話しました。また、AWSの運用自動化について解説、「自動化は有効な手段だが、過剰な作り込みをすると、維持コストがかさんだり俗人化したりする要因にもなる」と話しました。
最後に、AWSが提供するマネージド型のリレーショナルデータベースサービス「Amazon RDS」とAWSが構築したクラウドネイティブなRDBサービス「Amazon Aurora」について、それぞれの特長や機能を説明しました。後者については、Auroraのみが持つ独自機能を紹介、「MySQLもしくはPostgreSQLエンジンであればAmazon Aurora利用を強く推奨したい」と話し、セッションを終了しました。
当社の板倉利幸
2つめのセッションは、「実際にAWSへデータベース移行を実践してみよう!~ DBマイグレーションをAWSの移行ツール活用デモで解説 ~」と題し、当社のITソリューション事業本部の板倉利幸と西田光彦が担当しました。
まず、板倉が商用DBからの脱却の背景を解説した後、当社の移行戦略を紹介、既存システムの可視化の重要性を強調しました。
続いて、移行先DBの選定について、調査資料などを引用しながら解説し、移行元としてOracle、SQL Serverが、移行先としてPostgreSQL、My SQLが多いことを指摘しました。ここで本日のWebセミナーの参加者に、現在利用しているDBについてアンケートを実施、現在利用しているDBについて聞いたところ、Oracle、SQL Serverの順に多いという結果になりました。
AWS移行デモを担当した西田光彦
このあと、講演者は当社の西田に交替、AWSの移行ツールを使用したOracleからAurola PostgreSQLへの移行デモを実施しました。西田は、(1) 移行先環境[Aurola PostgreSQL]の作成、(2) Schema Conversion Tool[SCT]を活用したスキーマ移行、(3) Database Migration Service [DMS]を活用データ移行の3つのプロセスを動画で見せながら解説しました。
デモ終了後は、今回の移行作業にかかった時間やコストについて触れ、RDS for PostgreSQLとAmazon Aurora PostgreSQLとのコスト比較も行いました。
最後に再び当社の板倉がマイクを握り、DBの移行と合わせて行うアプリケーション側の移行について解説しました。設計ドキュメントがないなど、移行が困難とされているケースを紹介しながら、当社のアプリケーション移行の流れを解説しました。最後に、Oracle / SQL Serverに対応するオンプレミス版のパッケージをPostgreSQLにも対応可能にすることを目的とした企業の移行事例を紹介して、2つめのセッションを終了しました。
セッション終了後は、質疑応答が行われました。いくつかの質問が寄せられ、本日の講演者がそれぞれ回答、DB/アプリケーション移行で注意すべきポイントについても触れました。
新型コロナ感染者は依然多く、本日のセミナーも自宅からの受講が68%と、テレワークでの参加が目立つ結果となりました。当社では引き続き、こうしたWebセミナーを開催していく予定です。今月29日には、AWSを使ったテレワーク環境の構築に関するセミナーを実施します。ご興味のある皆様のご参加をお待ちしております。
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システムズも、3密を避けて
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