<倉庫管理リノベーション>
システムズ物流DXセミナー2021を開催
~ 物流倉庫運用課題の改善提案方法を解説、提案事例を紹介 ~
システムズは、8月25日(水)にWebセミナー、<倉庫管理リノベーション>システムズ物流DXセミナー2021を開催しました。物流のデジタル化への取り組みを進める上で、現行の業務運用やシステムに課題を持つ企業は少なくありません。今回のセミナーは、物流倉庫業務の課題解決を実現する当社の『倉庫管理リノベーションサービス』の解説と併せ、実際に本サービスを活用した企業における改善事例を紹介したものです。
当社の木村仁史
最初に、当社のエンタープライズ開発1部 ロジスティクス エバンジェリストの木村仁史が登壇し、システムズの会社および事業内容の簡単な紹介を行いました。木村は、まもなく53期目を迎える独立系ベンダーである当社の事業と特長を概説したほか、現場での豊富な経験にITをプラスすることで現場でしか感じ取れない課題に対応できる当社の強みを強調しました。また、物流事業については1999年に開始、WCS(倉庫制御システム)やWMS(倉庫管理システム)などの開発実績を積みながら、EC市場の拡大と倉庫システムの進化と共に歩んできた、と話しました。
これまで、マイグレーションを中心に、DXやテレワーク、クラウド/AWS移行など旬のテーマを取り上げてきたシステムズの定例セミナーですが、今回は当社にとって初の倉庫管理イノベーション関連のセミナーとなります。セッション開始に先立って、本日の受講者に「物流倉庫管理に関する立場」について聞いたところ、「物流倉庫管理の勉強をしている」が33%、次いで「自社の物流倉庫管理の課題解決がミッションである」が29%といった回答結果となりました。
ここで最初のセッションがスタートしました。引き続き当社の木村が、「物流業界が抱える課題と取り組み方」~物流倉庫業務課題解決の実現~というテーマで講演しました。木村はまず、2021年6月に閣議決定した、政府における物流施策の指針を示した「総合物流施策大綱」を紹介。(1) 物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化、(2) 労働力不足対策と物流構造改革の推進、(3) 強靱で持続可能な物流ネットワークの構築という3つの観点を解説しながら、新型コロナ感染拡大など社会の劇的変化もあって、さまざまな課題が浮き彫りになっていることも指摘しました。また、(1)については、物流デジタル化(手続き書面の電子化、物流・商流データ基盤の構築)、物流標準化(モノ・データ・業務プロセス等の標準化)、自動化・機械化(自動化設備・ロボットの導入)など、詳細な説明を加えました。
引き続き、お客様が抱える課題について、自動化設備・マテハン機器を導入したい、現行WMSにマテハン機器連携機能がない、倉庫業務のアウトソーシングをやめたい/自社運用したい、システムのサポート切れ対応が必要、といったお客様からいただいた悩みや相談を整理して紹介し、物流DXや物流標準化の推進と一口に言ってもお客様の取り組み内容は多様であると話しました。
最後に、当社の倉庫管理リノベーションサービスを紹介、システムズの長年の業務の知見や経験を活かしたサービスであり、スモールスタートで導入後の機能追加もスムーズであること、市販WMSや複数社のマテハン設備と連携することなどのメリットを説明して、最初のセッションを終了しました。
ここで、再び受講者に、自社の物流倉庫管理の状況についてのリアルタイムアンケートを実施しました。「WMS(倉庫管理システム)が導入されている」、「WMSとマテハンの連携がされている」、「WMSは導入されていない」の回答がいずれも同率となりました。
事例紹介を担当した当社の高橋邦雄
2つめのセッションは、「倉庫管理リノベーションサービスを活用した改善提案事例紹介」という演題で、当社のエンタープライズ開発1部 ロジスティクス コンサルタントの高橋邦雄が担当しました。高橋は最初に、改善提案の流れについて触れ、ヒアリングシートを基に課題の確認と改善ポトントの抽出を実施し、続いて現場視察とヒアリングを行い、その後、課題を抽出して改善策を提示するというステップを説明しました。
続いて、セッションの本題である事例紹介に移り、総合商社と小売業の2社を取り上げました。1社目は、倉庫管理システムは導入済みだがマテハン機器は未導入の、4万アイテムを取り扱う機械部品卸業で、入荷検品、ピッキング、出荷検品、梱包作業からデータ分析までのフェーズ毎に課題と改善策について分かりやすく解説しました。また、輸送費削減の課題についてはマーケティングの観点から提案を実施し、その概要も紹介しました。
2社目は、物流倉庫5拠点、21店舗を持ち、物流倉庫運用はアウトソーシングしている小売業の事例で、物流倉庫を自社運営したい、マテハン機器導入したいが知見がない、ベンダーロックインは回避したい、小さく段階的に導入したいといった要望に沿って当社が提案した、入荷から出荷までの各プロセスでのポイントを紹介し、事例紹介セッションを終了しました。
セミナー終了後には、質疑応答の時間を設けましたが、講演の内容に深く踏み込んだ積極的な質問が多く寄せられ、時間の許す限り回答させていただきました。当社では、今後も引き続き、企業の関心の高いさまざまなテーマを盛り込んだWebセミナーを開催していきます。皆様のご参加をお待ちしております。
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セミナー配信の様子 |
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