<倉庫管理リノベーション>
物流・倉庫運用改善事例セミナーを開催
~ 物流倉庫業務の課題解決・改善事例や取り組みのポイントを解説 ~
システムズは、11月12日(金)にWebセミナー、<倉庫管理リノベーション>物流・倉庫運用改善セミナーを開催しました。マイグレーション以外でも物流倉庫の業務・システムに長年携わってきた当社が提供する『倉庫管理リノベーションサービス』を通じたお客様の改善事例やサービスの詳細、取り組みのポイントなどを紹介したものです。
当社の木村仁史
今回、講師を務めたのは、当社のエンタープライズ開発1部 ロジスティクス エバンジェリストの木村仁史です。セッションに入る前に、今期で53期目を迎えたシステムズの事業内容や技術的優位点、「現場をITで盛り上げる」コンセプトなどを紹介しました。また、1999年からスタートした物流事業について、EC市場の拡大と倉庫システムの進化と共に歩んできたこれまでの流れを概説しました。。
ここで、今回のセミナー参加者にリアルタイムアンケートを実施、自社(ITベンダーの場合は客先)の物流倉庫管理の状況について尋ねたところ、「物流倉庫システム(WMS)が導入されている」との回答が4割を超えた一方、「倉庫管理システムは導入されていない」との回答も3割近くに上りました。
最初のセッションは、「物流業界の課題解決に向けた倉庫管理リノベーションを活用した改善事例」という演題で行われました。まず、2021年6月に閣議決定した「総合物流施策大綱」の概要を紹介し、 (1) 物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化、(2) 労働力不足対策と物流構造改革の推進、(3) 強靱で持続可能な物流ネットワークの構築という3つの柱について解説しました。(1)については、当社の得意分野であるとし、手書き書面の電子化、データ基盤の整備、倉庫等の物流施設へのロボット等の導入支援、物流標準化の推進などのポイントを紹介しました。また、スマート物流に関しては政府の研究概要を紹介、物流・商流データ基盤の構築、省力化・自動化に資する自動データ収集技術の開発といった研究開発から、最終目標であるSociety5.0の具現化までを解説しました。
この後、お客様から寄せられた悩みや相談を取り上げ、自動化設備・マテハン機器を導入したい、現行WMSにマテハン機器連携機能がない、といった課題別に整理して解説を加え、「物流DXや物流標準化の推進に関してはお客様ごとに取り組み内容はさまざまだ」と強調しました。
続いて、事例紹介に移り、総合商社と小売業の2社を取り上げました。一社目は、倉庫管理システムは導入済みだがマテハン機器は未導入という総合商社が、物流倉庫内の人件費の削減、水きり時間帯に発生する作業ピークの分散、輸送費の削減などを課題として当社に相談いただいた事例です。ヒアリングや認識合わせの後、当社から改善案を提示、改善効果が期待できるとの評価をいただきました。現場視察を経てご提案した、現場訪問時の気づきをはじめ、物流倉庫内の人件費削減や作業ピークの分散、輸送費の削減といった課題に対する解決策について説明しました。
また、国内に複数の物流倉庫を持ち、物流倉庫運用はアウトソーシングしている小売業の事例では、まず、物流倉庫を自社運営したい、マテハン機器導入したいが知見がないといった課題や要望を紹介、それに沿った形で当社からご提案させていただいた、入荷から棚入・補充、ピッキング、梱包・仕分け、出荷までの各プロセスでの対応策を紹介し、前半のセッションを終了しました。
後半のセッションでは、当社の倉庫管理リノベーションサービスの概要を紹介しました。最初の要となるのがIT総合診断サービス(倉庫管理診断テンプレート)です。現行の業務運用とシステムを可視化して診断、改善に役立てます。
倉庫管理オペレーションの最適化およびマテハンとの連携強化などについても詳細を解説しました。また、当社の強みであるWCSについて、必要機能のみ導入可能、設備メーカー毎の機能・運用の違いを吸収できる、複数設備メーカー対応、といった特徴により、理想と現実のギャップに柔軟に対応することを説明、当社の倉庫管理リノベーションサービスの導入メリットをアピールしてこのセッションを終了しました。
セミナー終了後には、質疑応答の時間を設けました。物流業務でもAWSクラウドサービスを提供する予定があるか、IT総合診断のメリットについて、など、積極的な質問が多く寄せられ、1つずつ回答させていただきました。当社では、今後も、旬のテーマを取り上げたWebセミナーを開催していきます。引き続きのご参加をお待ちしております。
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講師を務めた木村は茨城事業所から、司会の白河は五反田の本社からそれぞれ進行した |
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