レガシーシステム再構築の選択肢の一つ『マイグレーション』に関するセミナーや展示会などシステムズのイベントをご案内。

レガシー再生時代のマイグレーションセミナー開催中

 

マイグレーションセミナー・イベントTOP  >  2022年開催のセミナー・出展イベント  > 脱!商用データベースを実現するAWS移行のポイントとは

セミナーレポート

「脱!商用データベースを実現する
AWS移行のポイントとは」Webセミナーを開催

~ オンプレのOracle/SQL ServerをAWSクラウド(RDS、Aurora)へ移行解説 ~

「脱!商用データベースを実現するAWS移行のポイントとは」~ オンプレのOracle/SQL ServerをAWSクラウド(RDS、Aurora)へ移行解説 ~WEBセミナー

システムズは、5月17日(火)に「脱!商用データベースを実現するAWS移行のポイントとは ~ オンプレのOracle/SQL ServerをAWSクラウド(RDS、Aurora)へ移行解説 ~」と題したWebセミナーを開催しました。

板倉利幸
当社の板倉利幸

最初に、当社のビジネスプロモーション部部長 マイグレーション エバンジェリストの板倉利幸から、今期53期目を迎えた独立系ベンダーである当社の事業について紹介させていただきました。業務分析・コンサルから運用保守・維持改善までITに関わる全般をカバーする事業領域ならびに、中でも100以上の実績を持つマイグレーション事業のこれまでの流れなどを概説した後、今年3月にはPartner Awardも受賞したAWS関連ビジネスへの取り組みについて紹介しました。

AWS関連ビジネスの強化

この後、引き続き、板倉が講師を務め、「商用データベース移行の現状と今後の予測」という演題で最初のセッションをスタートしました。Withコロナ時代の現在、働き方も多様化しています。板倉は、「情報システム部門の役割にも、働きやすい環境の整備やDX推進などが求められているが、まだ保守的な役割が多く残っている」と指摘し、「変化に強い環境構築に向けてクラウド活用は必須だ」と強調、「最近の当社の案件でもクラウド移行が目立ち、オンプレミスへの移行では“C/S型システムをWeb化したい”という動きがかなり加速している」と話しました。

変化に強い環境の構築

また、クラウドが活用できていない企業では、“コストが高い”、“運用の手間がほとんど変わらない”という悩みがネックになっていると話し、前者についてはオンプレと同じスペックで利用していたり、サーバの利用形態に合わせた購入をしていなかったりするのが原因であることが多いとして、解決策を紹介しました。また、運用の手間が変わらないという点についても原因を挙げ、AWSマネージドサービスを組み合わせた活用を提案しました。

サーバーレス/運用自動化を実現するAWSサービス

新たにDBサーバを構築して運用する場合についても、オンプレミス、仮想サーバ+DB、マネージドデータベースの比較を行いながら解説しました。最後に、「DBをクラウドに移行したいが、OSS-DBにできないかという相談が増えてきた」と話し、Oracleからの移行案件を例にその背景を解説しながら、商用DBをOSS-DBに移行する際のポイントについて紹介し、最初のセッションを終了しました。

商用DBをOSS-DBに移行する際のポイント

 

西田 光彦
AWSアーキテクト 西田 光彦

続いて、当社のITソリューション開発一部 AWSアーキテクトの西田光彦より、「データベース移行計画検討の具体的なプロセス」と題したセッションが行われました。西田はまず、データベースの移行のパターンとして、同一環境のままAmazon EC2に移行する場合と、マネージドサービス(Amazon RDSとAmazon Aurora)へ移行する場合について特徴を説明し、「DB移行で当社に最も相談が多いのはOracle からPostgreSQLへの移行だ」と話し、その理由として、OracleからOSS DBへの乗り換え、ハードウェアの保守期限切れのタイミングでのクラウド検討、運用効率化・最適化を挙げ、よくある移行要件についても紹介しました。

データベースの移行(万ー磁土サービスへ移行)

セッションの後半では、OracleからPostgreSQLへの移行デモを行いました。このデモは、(1) ローカル環境にAuraoaインスタンスを作成、(2) スキーマ定義を移行、(3) DMS(Database Migration Service)を使ったデータ移行という手順で構成され、動画を使って紹介されました。

OracleからPostgreへの移行デモ

(1)ではAmazon Auroraのセキュリティグループを設定、DB作成をクリックすると10分程度でインスタンスが立ち上がります。(2) のSCT(Schema Conversion Tool)は、クライアントにインストールするスタンドアロンアプリで、インストールした環境から移行先と移行先DBに接続してスキーマ変換を行うものです。

スキーマ定義の移行

移行デモ

DMSを使ったデータの移行では、AWSのコンソール上で設定を行い、データベース間を中継するインスタントを立ち上げ、そこで移行処理を行います。DMSは、移行先・移行元がAWSでなくても使用できます。

DMSの構成要素

デモを終えた西田は、「実際に移行作業をやってみると多くのシステムチューニングが必要になることが分かる」と話し、フルロードの際に移行元(本番)の負荷が上がる、CDCが中断してしまう、フルロードが数十時間経っても終わらない、といった課題を挙げ、当社では、多くの移行実績を重ねながらこうした問題を解決してきたことを強調、REDOログ/DBスペックのサイジング、移行オペレーションの標準化・自動化、移行性検証ツールでの比較検証など、システムズならではの強みを紹介しました。最後に、移行時間とコストについて触れて本日のセッションを終了しました。

吉井 綾
司会・進行を務めた当社の吉井 綾

セミナー終了後には、質疑応答の時間を設けました。いくつかの質問が寄せられ、講師を務めた板倉と西田が回答させていただきました。当社では、旬の話題をテーマにしたWebセミナーを定期的に開催しています。5月26日には、ショートセミナー「VB6.0は早めにVB.NETに移行しよう!」~既存VB6.0アプリの移行・延命の実施まで~ を開催します。詳細と申し込みはこちらまで

セミナー配信の様子   セミナー配信の様子   セミナー配信の様子
セミナー配信の様子

プログラム

13:45 入室開始
14:00〜14:10 オープニング(主催者挨拶/会社紹介)
14:10〜14:30

セッション1

商用データベース移行の現状と今後の予測

 

昨今、OracleやSQLServerなどの商用データベースのライセンス体系の変更や新保守費用の適用により、既存システムで活用している商用データベースの運用コストが高くなってきております。近年、商用データベースから脱却したいという問い合わせが増えています。
本セッションでは、データベース製品の潮流と今後の予測、商用データベースのクラウド環境への移行とアプリケーションの対応について概要をお伝えいたします。

株式会社システムズ
ビジネスプロモーション部 部長
マイグレーション エバンジェリスト
板倉 利幸

14:30〜15:00

セッション2

データベース移行計画検討の具体的なプロセス

 

DB移行プロセスから、移行パターン、移行先DB、具体的な移行方法、移行後検証までDB移行デモを交えてお伝えします。また、移行メリットだけではなく、よくある失敗や留意点、そしてアプリケーションの移行をご紹介します。
・AWSのDB移行サービス「Database Migration Service (DMS)」を活用したデータ移行デモ

株式会社システムズ
 ITソリューション開発一部
AWSアーキテクト 西田 光彦

15:00〜15:10 セッション終了/質疑応答/クロージング

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)