「脱!商用データベースを実現する
AWS移行のポイントとは」Webセミナーを開催
~ オンプレのOracle/SQL ServerをAWSクラウド(RDS、Aurora)へ移行解説 ~
システムズは、5月17日(火)に「脱!商用データベースを実現するAWS移行のポイントとは ~ オンプレのOracle/SQL ServerをAWSクラウド(RDS、Aurora)へ移行解説 ~」と題したWebセミナーを開催しました。
当社の板倉利幸
最初に、当社のビジネスプロモーション部部長 マイグレーション エバンジェリストの板倉利幸から、今期53期目を迎えた独立系ベンダーである当社の事業について紹介させていただきました。業務分析・コンサルから運用保守・維持改善までITに関わる全般をカバーする事業領域ならびに、中でも100以上の実績を持つマイグレーション事業のこれまでの流れなどを概説した後、今年3月にはPartner Awardも受賞したAWS関連ビジネスへの取り組みについて紹介しました。
この後、引き続き、板倉が講師を務め、「商用データベース移行の現状と今後の予測」という演題で最初のセッションをスタートしました。Withコロナ時代の現在、働き方も多様化しています。板倉は、「情報システム部門の役割にも、働きやすい環境の整備やDX推進などが求められているが、まだ保守的な役割が多く残っている」と指摘し、「変化に強い環境構築に向けてクラウド活用は必須だ」と強調、「最近の当社の案件でもクラウド移行が目立ち、オンプレミスへの移行では“C/S型システムをWeb化したい”という動きがかなり加速している」と話しました。
また、クラウドが活用できていない企業では、“コストが高い”、“運用の手間がほとんど変わらない”という悩みがネックになっていると話し、前者についてはオンプレと同じスペックで利用していたり、サーバの利用形態に合わせた購入をしていなかったりするのが原因であることが多いとして、解決策を紹介しました。また、運用の手間が変わらないという点についても原因を挙げ、AWSマネージドサービスを組み合わせた活用を提案しました。
新たにDBサーバを構築して運用する場合についても、オンプレミス、仮想サーバ+DB、マネージドデータベースの比較を行いながら解説しました。最後に、「DBをクラウドに移行したいが、OSS-DBにできないかという相談が増えてきた」と話し、Oracleからの移行案件を例にその背景を解説しながら、商用DBをOSS-DBに移行する際のポイントについて紹介し、最初のセッションを終了しました。
AWSアーキテクト 西田 光彦
続いて、当社のITソリューション開発一部 AWSアーキテクトの西田光彦より、「データベース移行計画検討の具体的なプロセス」と題したセッションが行われました。西田はまず、データベースの移行のパターンとして、同一環境のままAmazon EC2に移行する場合と、マネージドサービス(Amazon RDSとAmazon Aurora)へ移行する場合について特徴を説明し、「DB移行で当社に最も相談が多いのはOracle からPostgreSQLへの移行だ」と話し、その理由として、OracleからOSS DBへの乗り換え、ハードウェアの保守期限切れのタイミングでのクラウド検討、運用効率化・最適化を挙げ、よくある移行要件についても紹介しました。
セッションの後半では、OracleからPostgreSQLへの移行デモを行いました。このデモは、(1) ローカル環境にAuraoaインスタンスを作成、(2) スキーマ定義を移行、(3) DMS(Database Migration Service)を使ったデータ移行という手順で構成され、動画を使って紹介されました。
(1)ではAmazon Auroraのセキュリティグループを設定、DB作成をクリックすると10分程度でインスタンスが立ち上がります。(2) のSCT(Schema Conversion Tool)は、クライアントにインストールするスタンドアロンアプリで、インストールした環境から移行先と移行先DBに接続してスキーマ変換を行うものです。
DMSを使ったデータの移行では、AWSのコンソール上で設定を行い、データベース間を中継するインスタントを立ち上げ、そこで移行処理を行います。DMSは、移行先・移行元がAWSでなくても使用できます。
デモを終えた西田は、「実際に移行作業をやってみると多くのシステムチューニングが必要になることが分かる」と話し、フルロードの際に移行元(本番)の負荷が上がる、CDCが中断してしまう、フルロードが数十時間経っても終わらない、といった課題を挙げ、当社では、多くの移行実績を重ねながらこうした問題を解決してきたことを強調、REDOログ/DBスペックのサイジング、移行オペレーションの標準化・自動化、移行性検証ツールでの比較検証など、システムズならではの強みを紹介しました。最後に、移行時間とコストについて触れて本日のセッションを終了しました。
司会・進行を務めた当社の吉井 綾
セミナー終了後には、質疑応答の時間を設けました。いくつかの質問が寄せられ、講師を務めた板倉と西田が回答させていただきました。当社では、旬の話題をテーマにしたWebセミナーを定期的に開催しています。5月26日には、ショートセミナー「VB6.0は早めにVB.NETに移行しよう!」~既存VB6.0アプリの移行・延命の実施まで~ を開催します。詳細と申し込みはこちらまで
|