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セミナーレポート

Webセミナー「残ってしまったレガシーシステム、VB6.0アプリをVB.Netへ移行するための3つのステップ」を開催

~ 既存VBアプリの診断・分析から次期計画策定、開発・移行・延命の実施まで ~

「残ってしまったレガシーシステム、VB6.0アプリをVB.Netへ移行するための3つのステップ」~既存VBアプリの診断・分析から次期計画策定、開発・移行・延命の実施まで~

システムズは、6月17日(金)に「残ってしまったレガシーシステム、VB6.0アプリをVB.Netへ移行するための3つのステップ ~既存VBアプリの診断・分析から次期計画策定、開発・移行・延命の実施まで~ 」と題したWebセミナーを開催しました。多くの方々にご参加いただき、お礼申し上げます。

板倉利幸
当社の板倉利幸

最初に、当社のビジネスプロモーション部部長 VBマイグレーション エバンジェリストの板倉利幸から、システムズの事業について簡単に紹介させていただきました。30年近くマイグレーションビジネスで技術とノウハウを蓄積してきた当社は、マイグレーションで20を超える特許を持っています。また、企業のシステムのライフサイクルを、コンサルテーション、アプリ開発、運用保守・維持改善など6つの領域からサポートしています。板倉は、マイグレーションビジネスのこれまでの変遷を紹介しながら、「現在、最も多く相談をいただくのはオンプレミスからクラウドへの移行である」として、現在注力しているAWS関連ビジネスへの取り組みについても触れました。

システムズの事業領域
中本周志
当社の中本周志

セッション開始に先立って、司会・進行を務めた当社のビジネスプロモーション部の中本周志から、本日の受講者に社内のVBレガシーシステムを巡る状況についてリアルタイムのアンケートをお願いしました。最も多かった回答が「半分程度がVBレガシーシステムである」(50%)で、「一部残っている」が30%、「レガシー脱却済み」との回答は20%という結果となりました。

VBレガシーシステムを巡るリアルタイムアンケート

この後、再びマイクを板倉に渡し、本日のセッションがスタートしました。板倉は冒頭、2018年に経済産業省からDXレポート公開され、DX実現に向けて古くなったシステムの見直しの必要性が認識されていると話し、受講者に「DXレポートとレポートを読んだことがあるか」という質問をしました。最も多かった回答が「まだ読んでいない」(56%)で、「両方読んだ」は22%という結果となりました。

DXレポートとレポートを読んだことがあるかリアルタイムアンケート  

アンケート結果を受けて、板倉はDXレポートの概要を説明。長年使い続けてきた既存システムは技術的負債を抱えており、それをどのように解消するかという問題に対し、「既存システムの全体像を把握する」、「既存システムをスリム化する」、「今後のIT計画の立案」の3点を挙げました。この3つのテーマについてDXレポートからポイントを紹介しながら解説し、全体のシステム刷新の進め方については、(1) 現状調査 (資産棚卸と現行システムの可視化)、(2) 次期IT計画立案(実行計画の作成)、(3) システム刷新 (システムのスリム化とシステム刷新)の3ステップで、実際のお客様の事例を挙げながら詳しく紹介しました。

システム刷新の進め方

続いてのテーマは“アプリケーションの移行手法”です。まず、Microsoft製品のライフサイクル(メインストリームサポートと延長サポート)について触れ、サポート終了後に使い続ける危険性を指摘、セキュリティホールを突かれて甚大な被害を受けた企業の例も紹介しながら「早めの対策が重要だ」と強調しました。

ここで、特に問い合わせの多いVB6.0アプリ移行の問題に話題を転じ、まず、VB6から.Net 2019へのアップグレードの例を図示しながら解説しました。

VB6から.Net 2019へのアップグレードの例

また、「アップグレードウィザードを使えばプログラム自体のアップグレードは難しくないが、VB6.0共通プログラム、サードパーティのプログラムで新旧の仕様が異なるため、アップグレードウィザードではカバーできないものがある」とし、VB6では使えていた関数がVB.NETでは使えなくなったためエラーとなることをデモ動画で分かりやすく解説しました。このほか、アップグレードウィザードやエラーワーニングレポートには出ない隠れた不具合の例も紹介しました。システムズでは、アップグレード後のプログラムを機械的に修正するツールを開発・利用して効率化を図っています。

隠れた不具合の例

この後、システムズのマイグレーションへのアプローチを紹介、中でも特徴的な“パターン化”について例を挙げて詳細を説明したほか、品質確保に直結するテスト体制についても紹介しました。

3つめのテーマとして、VB6.0の移行事例を紹介しました。2000Kステップを超える大型基幹システムのクラウド環境への移行について説明した後、VB6をブラウザベースのアーキテクチャに移行するASP.Netマイグレーションのメリットや注意点について紹介、「当社でも、現在3つのプロジェクトが進んでいるほどの動きがある」と話しました。最後に、現状調査からDX実践フェーズまでの流れを総括し、今回のセッションを終了しました。

VB6.0の移行事例

セミナー終了後には、Q&Aの時間を設けましたが、VB移行に関心の高い受講者が多く参加していることもあって、10を超える質問が寄せられ、講師を務めた板倉が1つずつ回答させていただきました。当社では、企業の関心の高い話題をテーマにしたWebセミナーを定期的に開催しています。6月23日(木)にはショートセミナー「VB6.0は早めにVB.NETに移行しよう!」を開催するほか、6月28日(火)には、スカイアーチネットワークス社主催で「AWSのプロフェッショナル達が伝授『DXを加速させるメソッド』」と題した共同セミナーを開催します。詳細はこちらまで

セミナー配信の様子   セミナー配信の様子
セミナー配信の様子

セミナープログラム

13:45 入室開始
14:00〜14:15 オープニング:主催者挨拶/セミナーレジュメ紹介/会社紹介
14:15〜14:55

VBレガシー セッション

残ってしまったレガシーシステム、VB6.0アプリをVB.Netへ移行するための3つのステップ
~既存VBアプリの診断・分析から次期計画策定、開発・移行・延命の実施まで~

セッションでは、Windows7とWindows2008のサポート終了から2年以上経過する中で、当社に寄せられるVBアプリレガシー問題に関する相談や問い合わせから見えてくる最新のユーザー課題を解説。また、Windows11の提供開始に伴う次期WindowsレガシーOSのサポート終了問題を鑑み、現在、VBアプリレガシーシステムを延命利用中の企業が直面する「継続利用リスクと問題点」、「課題解決に至る3つのステップ」について、長年の移行実績に基づく事例を交えて紹介します。また、当社独自の変換ツールによる、VB6.0からVB.Netへのマイグレーションデモもご覧いただけます。

講師
株式会社システムズ
ビジネスプロモーション部 部長
VBマイグレーション エバンジェリスト
板倉 利幸

14:55〜15:00 セッション終了/質疑応答/クロージング

■出展に関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局(システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)