システムズ、ソニービズネットワークス 共同オンラインセミナー
「レガシーシステムのAWS移行 ~ 第1回 基本編 ~」
を開催
システムズは、6月7日(水)にWebセミナー「レガシーシステムのAWS移行 ~第1回基本編~」を開催しました。本セミナーは、協業先との共同セミナーの一環として、ソニービズネットワークス株式会社主催、当社の共催で実施したものです。レガシーシステム環境の移行、特にAWSクラウド導入・移行に関心のある企業の担当者を対象に開催され、多くの受講者にご参加いただきました。
ソニービズネットワークス株式会社の折笠丈侍氏
最初のセッションは、ソニービズネットワークス株式会社 開発本部インテグレーション部の折笠丈侍氏が講演を行いました。
ソニービズネットワークスの会社概要を紹介した折笠氏は、最初に「レガシーシステム 2025年の壁」について解説、日本の企業がこのままDXを推進できなかった場合の経済的損失やレガシーシステムによるシステムリスク、2025年に顕在化する課題や要因、さらには同社に寄せられる相談についても紹介しました。
続いてAWS移行に話題を転じ、AWSの概要や特長について紹介した後、AWS移行の大前提として、移行できるOSやDBエンジン、メインフレームなどのレガシーなクローズドシステムの移行はどうすべきか、などを解説しました。また、AWSの移行戦略として“7つのR”による移行パスについても紹介しました。
最後に、「レガシーシステムの移行シナリオ」というテーマで、メインフレームの移行では大規模なリファクタリング、ハイブリット運用、ベアメタルサービスの利用について、オープン系OSのサーバ・DBの移行では、リホスト、リプラットフォームについてそれぞれ説明し、後半のセッションにバトンを渡しました。
当社の板倉利幸
後半のセッションは、当社のビジネスイノベーション本部 ビジネスプロモーション部 部長の板倉利幸が講師を務め、移行の進め方と最新動向をテーマに講演を行いました。
54年目を迎えた独立系ITベンダである当社の事業概要を紹介した板倉は、最初のテーマ「アプリケーション移行の進め方」について、DXレポートを引用しながら話を進めました。ブラックボックス化、肥大化したシステムが技術的負債となっている点を強調しながらも、「何度も改修したシステムにはこれまでのノウハウが詰まっており、“技術的負債の解消”イコール“作り直し”ではない、いかに既存システムを活用していくかが重要だと話しました。
また、DXレポートにも記載されているシステム刷新の進め方として、システムの全体像の把握、既存システムのスリム化、ロードマップの検討について紹介した後、当社が進めているシステム刷新についても、資産・業務の棚卸から現行システムの可視化、実行計画の作成、システムのスリム化、システム刷新までを、実際に使用している資料やツールなどを随時紹介しながら解説しました。
続いて、移行のご相談の多い製品について触れた後、アプリ移行の最新動向について解説しました。現在は、DBクラウド化、アプリのクラウド配置、アプリのWeb化が主流になってきていると話した板倉は、メインフレームからのマイグレーション事例、Solarisからのマイグレーション事例を紹介し、システムズのセッションを終了しました。
この後、再び、ソニービズネットワークスの折笠氏が登壇し、システムズとの協業体制について説明しました。
また、同社独自開発の「クラウドポータル」などを特徴としたAWSサービスの概要および、AWSとネットワークを一元的に管理・サポートするAWS接続サービスの概要についても解説し、本日のセミナーを終了しました。セミナー終了後には、質疑応答の時間を設けました。
本日の基本編に続き、実践編も7月に開催します。「レガシーシステムのAWS移行 第2回 実践編」は、VB6や商用DBで展開しているアプリのAWS移行の具体例や、AWS移行後の運用管理やセキュリティ体制について解説します。また、第2回は今回のようなウェビナー形式ではなくリアルセミナーでの開催となります。7月5日(水)には東京・渋谷で、7月7日(金)には大阪・西梅田の会場でそれぞれ実施します。詳細については改めてお知らせしますが、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
アンケート結果(※:一部抜粋)
当日回答をいただいたアンケートでは、ご質問のほかマイグレーションとAWS移行に対して知りたいこと等、多くのご要望が寄せられました。私達としても、DX時代のAWS等へのクラウド移行ついて、高い関心を改めて確認することができました。今後もこのようなセミナー・イベントでの情報発信を積極的に進めてまいります。
Q.セミナー内容はいかがでしたか?
Q.本日の講演内容に対するご要望やご感想について。
- 「既存システムにはこれまでのノウハウが詰まっている」「技術的負債の解消=作り直しではない」との言葉になるほどと思いました。
- 少し難しかったですが、伝えようとされている内容は概ね理解できました。
- 私どもの会社でもレガシー資産が多くあり、AWSも含めて移行を進めておりますが、どのように進めて行くかについて説明もあったのでそのあたりについて参考になりました。
- VMware環境のWindowsからAWSへの移行パターン等、利用リソース群含め、詳細が聞ければもっと良かった。
- クラウド移行での苦労点などを聞きたかった。
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