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出展レポート
クラウド活用の課題を一括解決、Interplayパートナー20社が集結したDXカンファレンス
「INTERPLAY CLOUD SHIFT 2024」に参加
システムズは、2024年9月10日、株式会社スカイアーチネットワークスが主催するAWS(クラウド)✕ソリューションでお客様の課題を解決するパートナーコミュニティ「Interplay」によるオンラインカンファレンス「INTERPLAY CLOUD SHIFT 2024」に参加しました。
本オンラインカンファレンスは、DX推進を加速させるプラットフォーム創りをテーマに、クラウド活用の最前線で活躍する専門家たちが集結し、Interplayの20社を越えるパートナー企業による多彩なセッションです。クラウド活用の課題を抱える企業を対象に、課題を深堀りする「DX戦略」、「セキュリティ」、「生成AI」、「データ活用」、「システム開発」のテーマが用意され、最新のトレンドや成功事例、そして失敗から学んだ教訓まで、幅広い情報が紹介されました。
開催にあたり、事務局である株式会社スカイアーチネットワークスの松田氏より、オンラインカンファレンスのキックオフとして、現在144社の参加企業を迎えるパートナーコミュニティ「Interplay」における「6つのパートナープログラム」についての紹介が行われました。本キックオフによる「Interplayの紹介」を経て、登壇社24社による4つのトラック+特別講演がスタートしました。
■レガシーシステム刷新のポイントと事例を紹介
システムズは15:00からのセッションに登壇し、ビジネスプロモーション部 部長の板倉利幸が、「DX推進を阻害するレガシーシステム刷新の道筋 ~レガシーシステムからの脱却とDX推進を進める企業の事例紹介~」という演題で講演を行いました。
板倉は、本題に入る前に、システムズの会社概要と事業内容を紹介しました。創業は1969年で独立系ITベンダーとしては長い歴史と豊富な経験を誇ること、ITに関わる全般をサポートしているが、中でもマイグレーションは30年近く取り組んでいる事業であること、システム分析ノウハウも蓄積し現状システムの総合診断サービスを提供していること、導入後の運用面にも寄り添っていること、といった強みを挙げました。マイグレーション事業の歴史についても触れ、近年はオンプレミスからクラウドへの移行案件が主流だとし、Interplayパートナーにも認定されているAWS関連ビジネスへの取り組みを紹介しました。
続いて、本セッションの最初のテーマである「レガシーIT脱却の進め方」について説明しました。経済産業省から公開されたDXレポートによると約7割の企業がレガシーシステムをDXの足かせと感じています。長年の追加改修で肥大化し、構築メンバーは異動・退職し、ドキュメントはない、といったブラックボックス化したシステム、すなわち「技術的負債」をいかに解消していくかが重要だ、と話しました。板倉は、「しかし、既存システムにはこれまでのノウハウが詰まっており、“技術的負債の解消=作り直し”ではない。必要な機能は流用し、不要な機能は排除し、足りない機能は追加するべきだ」と強調しました。
では、どうすればいいのか。板倉は、(1) 既存システムの全体像を把握する、(2) 既存システムをスリム化し運用コストを削減、(3) 今後のロードマップづくり(IT計画の立案)の3つのポイントを挙げました。また、準備フェーズである現状調査、計画立案、刷新対応それぞれのステップごとに、実際の案件資料を用いながら解説、改めて業務やITの現状可視化の重要性を強調しました。
セッションの2つめのテーマは、「アプリケーション移行の最新動向」です。板倉は、サポートが終了する製品など当社への移行の相談が多いケースを紹介した後、「これまではC/S型のレガシーシステムを最新環境に移行する案件が中心だったが、近年はDBのクラウド化、アプリのクラウド配置、アプリのWeb化などクラウド化が目立っている」と話しました。実際にこうした傾向の現れとして、メインフレームからAWSへのETLツールを活用したマイグレーション、SolarisからAWSへのマイグレーション、DelphiからC♯への移行といった当社の事例を紹介し、DX実現に向けてのプロセスにおける当社の提供できるサービスとポイントを整理しました。
セッションの3つめのテーマは、「レガシーIT脱却とDX推進を進める企業紹介」で、まさに本セッションで紹介したポイントを実際に適用している事例として、自動車部品物流の株式会社ロジコムホールディングス(以下・ロジコム)様での取り組みを紹介しました。板倉は、ロジコム様の会社概要を紹介した後、40年前から運用してきた独自システムは各拠点の5つのホストがそれぞれ独自進化し、メンテナンスも容易でなく標準化の必要性が高まっていた、と話しました。そこで、業務の標準化・改革、モダナイゼーションによるシステムの標準化による事業構造/収益構造の改革を目指しましたが、板倉は、「同社の経営トップと現場が一体となって改革を進める決断をされたことが極めて大きなポイントとなった」と強調しました。
続いて、目指すシステム像と実現ステップを紹介。第1ステップ(WMA中心)、第2ステップ(輸送・輸出入)、第3ステップ(データ分析基盤・SaaS化)のうち、第1ステップの取り組み概要について解説しました。業務プロセスの標準化、理想像を軸にアジャイル型開発×モジュラーモノリスアーキテクチャを採用といった点に加え、当社が立ち上げた、レガシーITに強い人材コミュニティ「レガシー侍」の所属メンバーがVBやCOBOLプログラムなど現行システム解析を担ったことも大きな特徴となっています。板倉は、「ロジコム様の取り組み姿勢と覚悟、ならびにシステムズの強みが融合したことが成功要因となった」と話し、当社のセッションを終了しました。
ロジコム様の事例は、システムズのWebサイトでもご紹介しています(事例紹介はこちら)。
また、システムズでは、当社主催の定例セミナー、パートナー企業との共催セミナーなどでも、レガシーシステムからの脱却、システム刷新のためのポイントを紹介しています。多くの企業の皆様のご参加をお待ちしております。
セミナープログラム
日 時 |
2024年9月10日(火)9:45 ~ 16:00 |
開催方式 |
オンラインセミナー ご自身のPCやスマートフォンで受講可能
セミナー視聴にはZoomを利用します。参加URLはセミナー開始直前までにメールでお知らせします。 |
主 催 |
株式会社スカイアーチネットワークス |
共 催 |
Interplay パートナー |
参加費 |
無料/事前登録制 |
■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局 (システムズのホームページはこちら→)
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