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出展レポート
サーバーワークス・システムズ 共催オンラインセミナー
「クラウド活用で実現する
レガシーシステム刷新とDX推進の成功事例」を開催
システムズは、2024年11月13日(水)に、株式会社サーバーワークスと当社の共催による無料オンラインセミナー「クラウド活用で実現する レガシーシステム刷新とDX推進の成功事例」を開催しました。マイグレーションによるレガシーシステム刷新に強みを持つシステムズは、「DX推進を阻むレガシー問題とその解決アプローチ」をテーマに、当社とパートナー企業の得意なソリューションとのコラボレーションによる共同セミナーを定期的に開催しており、本セミナーもその一環として実施したものです。
システムズの狩野祐輔
最初のセッションはシステムズが担当、「クラウド活用で実現する レガシーシステム刷新とDX推進の成功事例」の前半として「レガシーシステムからの脱却とDX推進の進め方~」という演題で当社のビジネスイノベーション本部シニアセールスリーダーの狩野祐輔が講演を行いました。
狩野は、本題に入る前に、システムズの会社と事業内について紹介しました。56期目を迎えた独立系ベンターであり、6つのビジネス領域でITに関わる全般をサポートしていること、マイグレーション事業には30年近く取り組んでおり、そこで蓄積されたノウハウを活かし、現場課題の可視化を重視したIT総合診断やIT導入後の運用保守・維持改善なども行っていることなどを紹介しました。また、マイグレーション事業は、当初のオフコンや汎用機からオープン系への移行から、現在はクラウド移行が主流であり、AWS関連ビジネスの強化も図っていることにも触れました。
続いて、本セッションのテーマ、「レガシーIT脱却の進め方」について説明しました。経済産業省から公開されたDXレポートにも記載されているとおり、約7割の企業がレガシーシステムをDXの足かせだと感じており、長年運用してきた既存システムのブラックボックス化がDXを前向きに検討・推進できない要因となっています。狩野は、「何十年も使い続けて現場の声を反映した自社にフィットしたシステムは会社の大切な財産であり、既存システムを新しいものに作り変えることが技術的負債の解消ではない」と強調しました。
では具体的にどうすべきか。DXレポートでは、「既存システムの全体像の把握」、「既存システムのスリム化」、「ロードマップの策定」の3つを掲げています。とりわけ重要なのは現状把握・可視化であると話した狩野は、実際にシステムズがお客様に用いる資料を紹介しながら資産・業務の棚卸、現行システムの可視化の概略を解説し、最初のセッションを終えました。
システムズの板倉利幸
続くセッションは、「クラウド活用で実現する レガシーシステム刷新とDX推進の成功事例」の後半で、当社のビジネスイノベーション本部 本部長の板倉利幸が講師を務めました。
まず板倉は、「アプリケーション移行の最新動向」をテーマに解説。お客様からの移行のご相談が多い製品を紹介した後、以前のようなC/S型のレガシーシステムを最新のオンプレミスシステムへ移行するケースから、現在はDBのクラウド化、アプリのクラウド配置、アプリのWeb化が活発になっていると話しました。そうした傾向を当社の事例で紹介、メインフレームからAWSへのETLツールを活用したマイグレーション、SolarisからAWSへのマイグレーション、DelphiからC♯への移行といった事例を挙げました。
続いて、本セッションのテーマ「物流企業 ロジコム様のDXに向けた推進事例」に話題を転じました。板倉は、自動車部品物流企業である同社の会社概要を紹介した後、40年の歴史を持つ5つのホストが全国の拠点ごとに独自進化しており、レガシーシステムが今後の成長の足かせになると判断して業務の標準化・改革に取り組んだ背景を解説しました。また、同社単体での自動車部品物流システム構築を進めていたのが、最終的にはSaaS型自動車部品物流プラットフォームとして進化するほど成功した要因として、「経営TOPと現場が一体となって改革を進める決断をしたことだ」と強調しました。
続いて、目指すシステム像と実現ステップを紹介。第1ステップ(WMA中心)、第2ステップ(輸送・輸出入)、第3ステップ(データ分析基盤・SaaS化)のうち、第1ステップの取り組み概要について解説しました。業務プロセスの標準化に注力したこと、幹となる機能を初期に最優先して開発したこと、アジャイル型開発×モジュラーモノリスアーキテクチャを採用したことなどに触れました。
上記に加え、レガシーITに強い人材コミュニティ「レガシー侍」の所属メンバーがVBやCOBOLプログラムなど現行システム解析を担ったことにも言及しました。レガシーシステムに対応できる技術者は定年や退職などで減少する一方であり、システムの維持も改修も困難な企業が少なくない中、レガシーシステムに関するナレッジを継承すべく当社が立ち上げたコミュニティです。ロジコム様の既存システムの分析・可視化はまさに当社の強みであり、板倉は、「ロジコム様の取り組み姿勢とシステムズの強みがマッチしたことが大きな成功要因となった」と話して、当社のセッションを終了しました。
サーバーワークスの木村 仁氏
本日のセミナーの最後のセッションは、株式会社サーバーワークス ストラテジック・アライアンス部の木村 仁氏が登壇し、「クラウド伴走サービスクラウドシェルパのご紹介」という演題で講演を行いました。
サーバーワークスはAWSの専業クラウドインテグレーターであり、AWSの構築・運用プロである、と会社概要紹介をした木村氏は、「シェルパ」とは本来、登山初心者からベテランまでを幅広く支援する案内人を指す言葉だが、当社はクラウドでそれを行う「クラウドシェルパ」を提供している、とし、その強みについて紹介しました。
また、「クラウドシェルパ」の全体像を登山に例えて説明。0合目の無償・有償サービス、悩みを抱えている企業向けの診断サービス、8合目にはサイバーセキュリティ向上支援サービス、10合目では生成AI活用なども用意していることを紹介しました。クラウドシェルパを利用する際には、まず有償・無償の診断サービスによる現状分析と対策・指針の提示からスタートします。また、LIFTサービスにおいては、同社の多数案件に基づく豊富なノウハウに加え、システムズと提携しての提案も行う、と話しました。
続いて、これからクラウド移行を始める企業、すでに利用している企業、それぞれに向けたサービスプランおよび利用の流れについて概要を説明しました。最後に、同社全体のソリューションについて触れ、「クラウドシェルパ」以外にもAWSに関するコスト最適化、セキュリティ強化、業務プロセス改善、システム開発などさまざまなソリューションを提供していることを紹介しました。木村氏は「AWSの専門家である当社とレガシーシステムの専門家であるシステムズが連携して一緒に提案させていただく。ぜひご気軽に相談していただきたい」と締め括り、このセッションを終了しました。
セミナー終了後はQ&Aの時間を設け、いくつかの質問に対して回答しました。システムズでは、今回のようなパートナー企業との共催セミナーはもちろん、当社主催の定例セミナーにおいても、レガシーシステムからの脱却、システム刷新のためのポイントを紹介しています。多くの企業の皆様のご参加をお待ちしております。
セミナープログラム
13:50〜14:00 |
Zoom入室開始 |
14:00〜14:20 |
<Session 1> 株式会社システムズ
クラウド活用で実現する レガシーシステム刷新とDX推進の成功事例
~ レガシーシステムからの脱却とDX推進の進め方 ~
本セッションでは、レガシーITからの脱却と、その後のDX推進に向けた道筋について、DXレポートの記載内容や具体的な取組内容と共に解説します。
講師
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部
シニアセールスリーダー 狩野 祐輔 |
14:20〜14:40 |
<Session 2> 株式会社システムズ
クラウド活用で実現する レガシーシステム刷新とDX推進の成功事例
~ 物流企業 ロジコム様のDXに向けた推進事例 ~
本セッションでは、レガシーITをクラウド環境へ移⾏する取り組みの最新動向と、DX推進に向けてレガシーITからの脱却を実践されたユーザー様の事例をご紹介します。
講師
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部
本部長 板倉 利幸 |
14:40〜14:50 |
<Session 3> 株式会社サーバーワークス
クラウド伴走サービスクラウドシェルパのご紹介
レガシーシステム移⾏後のクラウド活⽤をAWS運⽤最適化やガイドライン作成等で伴走支援する「クラウドシェルパ」についてご紹介します。
講師
株式会社サーバーワークス ストラテジック・アライアンス部
木村 仁 氏 |
14:50〜15:00 |
質疑応答/クロージング/アンケートのご案内 |
■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局 (システムズのホームページはこちら→)
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