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セミナーレポート

システムズ・Rally Growth共同オンライン物流DX推進セミナー

「物流企業のDX推進をサポート! 物流業界特有の課題解決に役立つ取り組みと物流倉庫DX事例」を開催

 システムズ・Rally Growth共同オンライン物流DXセミナー「物流企業のDX推進をサポート! 物流業界特有の課題解決に役立つ取り組みと物流倉庫DX事例」

システムズは、12月10日(火)にWeb開催による物流DX推進セミナー「物流企業のDX推進をサポート! 物流業界特有の課題解決に役立つ取り組みと物流倉庫DX事例」を実施しました。物流業界を取り巻く環境は、2024年問題、アフターコロナへの対応、人手不足など厳しい状況が続いており、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みは急務となっています。今回の「物流DX推進でセミナー」は、物流DXのスムーズな進め方について、業界特有の課題やポイントに詳しいRally Growth株式会社をお招きし、『倉庫管理リノベーションサービス』を提供しているシステムズと共に、物流業界特有の課題、DX化に必要な施策や成功事例について紹介したものです。

Rally Growthの園田 真之介 氏

Rally Growthの園田 真之介 氏

前半のセッションは、Rally Growth株式会社 代表取締役の園田真之介氏を講師に招き、「物流DXの進め方 ~ 将来に目を向けた物流改革の必要性~」という演題で講演が行われました。

まず園田氏は、2021年に設立した同社の紹介を行い、戦略整理、3~5年の中期的プランニング、プロジェクトマネジメントによるビジネスとIT間の橋渡しといったサービスの概要を紹介、総合コンサルやSIerなどとの違いについて「ビジネス課題の整理からシステム導入まで一気通貫で支援できる企業である」点を強調しました。

サービスサマリー

続いて、日本の社会課題や物流業界を取り巻く課題について触れました。前者においては、人口減少や地域格差の問題を指摘しました。物流業界の課題としては、人的工数が必要となる運輸・倉庫業の約65%で「人手不足」であること、労働時間短縮、賃金アップによる人材確保、運送費値上げなどへの対策が求められる「2024年問題」、消費者向けEC市場規模の拡大、宅配便の取扱個数増大といった「物流ニーズへの拡大」の3点を挙げ、これらによる事業者への影響について解説しました。

物流に関連する事業者への影響

続いて、「物流DXの進め方」をテーマに、前述したような環境の変化にどのように対応していくのかについて解説しました。「物流コストの適正化」、「省力化/自動化の推進」「コンプライアンス強化」の3つを検討テーマに掲げ、それぞれに対し、業務パターン別の物量・工数把握、想定作業プロセスの実現性検証といった検討プロセスを紹介、「解像度の粗いDXは必ず失敗するが、明確な目的を持ったDXは実現性も高くなる」と話しました。この後、データ利活用における検討ステップについて解説し、最後に、同社が現状分析を行いベンダー選定までを支援した物流DX事例として、将来的な省力化、ロボット導入を見据えたWMSのプロジェクトを紹介し、前半のセッションを終えました。

データ利活用における検討ステップ

システムズの新里隆行

システムズの新里隆行

後半は、当社のITソリューション事業本部プロジェクトマネージャーの新里隆行にバトンタッチし、「物流倉庫DXを実現したレガシーITからの脱却とクラウド活用 ~倉庫管理リノベーションDX事例のご紹介~」という演題で講演しました。

最初に会社紹介を行った新里は、システムズの強みとしてマイグレーションサービスと倉庫管理ソリューションを挙げ、後者では、EC市場拡大と倉庫システム進化に並走して30年近く取り組んでおり、物流倉庫システムでは20年の実績を持つ、と話しました。

システムズの会社紹介

続いて、物流倉庫DX推進をテーマに、経済産業省のDXレポートからDXフレームワークを紹介、続いて国土交通省の総合物流施策大綱についても概説し、物流業界においてもDX推進が不可欠となっている現状を示唆しました。

この後、本セッションのメインテーマである物流倉庫DX事例について解説しました。具体的な事例に入る前に、新里は、物流倉庫におけるDXストーリーを紹介。一度作ってしまえば終わりというわけではないこと、自動化設備・マテハン機器を導入したい、現行WMSにマテハン機器連携機能がない、倉庫業務のアウトソーシングをやめたい、自社運用したい(スモールスタートで効果を実感しながら進めたい)、システムのサポート切れ対応が必要(システムのみ刷新したい)など、お客様ごとにDXの課題や要望はさまざまであること、などについて触れ、システムズでは、現場運用の視察とヒアリングを重視し、当社が策定した標準プロセスとの比較により、改善施策を提案している、と強調しました。

物流倉庫におけるDXストーリー

事例紹介では、手書き帳票での在庫管理からのデジタル化の実現した紙運用・表計算運用の改善、WMS・WCS・マテハンの導入による在庫管理のシステム化と倉庫内の自動化・省人化、倉庫内オペレーションのデータ利活用による倉庫内作業分析について紹介しました。また、現在ご相談いただいているケースについても触れました。

最後に、自動車物流のロジコムホールディング様の事例を紹介しました。同社のホストマシンは40年運用され、現在全国5拠点でホストがそれぞれ独自進化している状態でした。自動車部品メーカー約900社とは個別対応、業務プロセスも個社別となっていましたが、業務プロセスを標準化し、AWSクラウド上にWMS運用ことになったものです。新里は、すでに終了した第1プロジェクトの概要について紹介し、次なるプロジェクトに取り組んでいると話しました。

DX事例

まとめとして、新里は、物流業務のシステム開発から改善、運用の長年のノウハウにより、さまざまな課題や要望を持った企業に伴走しながら、永続的な支援を行うことを改めて強調してマイクを置きました。

物流倉庫におけるDXストーリー

セミナー終了後は多くの質問が寄せられ、時間の関係で一部だけ対応させていただきました。当社では、今後もパートナー企業との共同セミナーや、ITシステムに関する旬の話題を取り上げた無料Webセミナーを定期的に開催していきます。お気軽にご参加ください。

セミナー配信の様子

セミナー配信の様子

セミナー配信の様子

セミナープログラム

13:45〜14:00 Zoom入室開始
14:00〜14:05 オープニング(主催社挨拶 等)
14:05〜14:30

<セッション 1> Rally Growth/物流DXの課題と進め方編

物流DXの進め方
~ 将来に目を向けた物流改革の必要性~

あらゆる業界において、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みは急務となっています。しかし、なぜDXが必要なのか、具体的な理由を詳細に説明できる方はどれほどいるでしょうか。多くの企業では経営層からDXの推進が求められていますが、具体的に自社で必要なDXとは何なのか?ペーパーレス化?AIの活用?ロボティクスの導入?

DX化が進んでいない企業はどうなってしまうのでしょうか。
本セッションでは、具体的な環境課題を深掘りし、DXの必要性とその施策について具体的にお伝えします。

講師:
Rally Growth株式会社
代表取締役 園田 真之介 氏

14:30〜14:55

<セッション 2> システムズ/物流DX 倉庫業務改善事例 編

物流倉庫DXを実現したレガシーITからの脱却とクラウド活用
~ 倉庫管理リノベーションDX事例のご紹介 ~

本セッションでは、65年の歴史を持つ自動車部品の物流企業様のレガシーIT脱却とDX推進を実現した取り組み事例を通じて、レガシーシステムからの脱却とクラウド活用による物流DX推進の成功事例をご紹介します。
当物流システム刷新事例では、古いIT資産の活用と新たな価値創造を目指し、業務プロセスの標準化やAWSのクラウド移行を実施しました。その刷新プロセスにおける、データ活用や SaaS 化によるDX化 の実現と、新たなビジネスモデルを生み出す過程を解説します

講師:
株式会社システムズ ITソリューション事業本部 
プロジェクトマネージャー 新里 隆行

14:55〜15:00 質疑応答/セミナークロージング

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)

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