システムズのマイグレーションコラム
オフコンのレガシーについて考える
2016.1.14
そもそもオフコンとは?
オフコンとは、企業などで用いられている、比較的小型の業務用コンピュータです。特に事務処理を目的とした製品が多く、それに適したハードウェアやソフトウェア構成を持っています。中央のコンピュータに高い情報処理能力を持たせ、一方で端末はごく最低限の機能に限ることを設計思想としています。また、独自仕様が特徴で、ソフトウェアも基本的に専用に開発されたものを使用します。特に日本では、中小企業の間でオフコンを取り入れてきた傾向があり、会計処理や販売管理など各種業務に用いられてきました。また、大企業においても、中央の基幹部は大型のメインフレームなどを利用しつつ、支社や部門ではこのような比較的小型のコンピュータを利用するケースが見られます。
オフコンの歴史
コンピュータのビジネスにおける有用性が認識されるようになり、各企業が次第に情報機器を取り入れるようになってきた頃からオフコンの歴史が始まります。当初は伝票の発行機や電子会計機、さらに事務用コンピュータとしての用途に用いられてきました。その後、技術開発が進むにつれ、伝票の発行など簡単な業務のみならず、一括したデータ処理やマルチワークなどの仕事を担うように進歩します。また、1台のコンピュータで複数のプログラムを同時に処理することができるようなマルチタスクの機能も実装されました。やがて、低価格化に伴い、中小企業を中心に多くの仕事の場面で利用されて普及が急激に進みます。
オフコンマイグレーション
しかし、サーバ機器のパフォーマンス向上とオープンシステム化やクラウド化の進展の中でLinuxやWindowsサーバの普及に伴い、オフコンの業務コンピュータとしての存在感も薄れつつあります。オフコンの老朽化対策の一環として、他のプラットフォームへのマイグレーションを進める企業も目立っており、当社でも、WindowsやUNIX/Linuxなどオープン環境への移行支援では、さまざまな業種で多くの実績を持っています。オフコンのレガシー資産を継承しオープン環境での快適な運用を実現するため、どのように移行すべきかのコンサルティングから、対象資産の棚卸、変換移行、テストまでの一連の作業を高品質かつワンストップで提供します。