システムズのマイグレーションコラム
Vol.04 レガシー化したメインフレームのオープン化が進む理由
2015.7.22
TCOの削減
企業の業務システムとして多く利用されているメインフレームですが、次第にオープンシステムへの転換が進み、多くの企業でそのメリットが享受されています。レガシー化したメインフレームのオープン化に、どのようなメリットがあるのでしょうか。1つは、TCOの削減効果です。TCOは総所有コストを意味する言葉であり、システムの構築や維持管理のために必要な費用を指します。膨大な維持管理費用がかかっていたメインフレームに代わって、オープンシステムを導入すれば、従来よりも大幅なコスト低減が期待できます。
付加価値業務への集中
業務システムは本来、企業の業務処理の効率化を目的として導入されたものですが、業務システムの維持管理に時間やコスト面での大きな負担があるのなら、本来行うべき業務の妨げにもなりかねません。企業間の競争はますます激しくなり、無駄なコストを削減していく、という見地からも、硬直化したメインフレームから新しい業務システムへの転換は注目されています。システムを刷新して企業のコア業務に対して処理能力を集中させることが、業務処理能力の向上をもたらします。
変化に対応できるシステム基盤の構築
業務システムは安定して動作させる必要があり、長く運用してきた実績あるメインフレームには安心感があります。しかし、従来の業務システムのままでは、時代の変化やビジネスのスピードに追随できなくなってきます。レガシーマイグレーションを実施することにより、柔軟に変化に対応することができる新しい仕組みの業務システムを取り入れれば、柔軟な企業経営を進める上で大きな改善効果がもたらされます。企業の経営基盤をより強固なものにしていくには、刻々と変わるビジネスの状況に業務システムが追随し変化していくことが必要なのです。